Ambivalence
どうしよもなく苦しくなる。
あれから今日で3度目の朝を迎える。ここ最近は朝は凄く冷え込むが、日中はよく晴れている。
いつも通り軽い朝食をとって移動する。
でも何気なくいつも通りの日常と言えば嘘になる。
頭では分かってる。保科はそーゆーやつだって。でももう一度考えると止まらない。
止まらなくなったあの日から、ボクは少しずつ保科との距離を取ってしまった。
保科の声にすぐ返答ができなくなったし、笑いかけられても、何となく目を逸らした。
ほんとに最低だと思う。
何気なくいつも通り話せたらいいのに。向こうはずっとずっと話しかけてくれる。ボクはその優しさが嫌になって冷たい態度。
よくよく考えれば別に嫌いになった訳じゃない。
ただ、
ボクでも認めたくないほど、宗四郎のことが好きだから、。だからこそ何をどうしたらいいのか分からない。いっそのこと別れてみるか??
でもそんなの絶対嫌だ
最低だし情けない。
保科の優しさに触れる度つくづく思う。
ボクの中でその”好き”と”嫌い苦しい”といった禍々しい感情がせめぎ合ってる。どっちが本当なのか。
好きだ。好きだ。好きだけど、。触れる度に嫌いになるし苦しくなる。
初めて
保科がそうだからボクは全く恋愛については知らない。
だがきっと、”好きなところ”が”嫌いなところ”に変化するのは間違いなんだろうな。その時点でボクはもうゲームオーバーなのかもしれない。
頭で分かってても感情がコントロールできないと意味無い。
そもそもさっきから嫌いではないとか好きとか嫌いとか苦しいとか好きとか。
もう矛盾ばかりしてる。もうだめなのか。
ボクはどうするのが正解だ??
何をすれば??
功さん
ボクはどうすればいいと思いますか。
、
「急に呼び出してなんの用ですか」
不満そうにこちらを見る。いつも通り呆れた顔をしている。
はあ、とひとつため息を付かれる
「…聞け」
「……深刻そうね。」
「いいですけど、その代わり訓練付き合ってくださいね」
「……、、まあいいだろう。」
功さんはもういないから”参考程度に”と思いバカ弟子に聞くことにした。どこから話せばいいか。まあどこでもいいか。
、
「お前はどうする」
「…えーと、」
「つまり、副隊長の優しいところが好きだったけど、自分だけだと思ってた優しさが、他の人にも同じで、今はもうその優しさが嫌になって受け止められないってことですか????」
「…、まぁ、」
「……ハイパーわがままで嫉妬深くてヘタレですね、!!!」
「ぅ、うるさい、!こっちは本気なんだぞ、!!!」
そんなにハッキリ言われると刺さるだろーが!!!
「あー、はいはい、わかったわよ、!!」
「どーするって、……」
「素直に言ったらいいじゃないんですか」
「それができないんだ!!」
「んー、。、もう、……まあ、副隊長が誰にでも優しいのはそうね。」
「私だってこの前副隊長に送ってもらったし、」
「は……????」
「ぷ、…プライベート、……でか、??????」
「え、まあ、。」
「は、????」
「お前、……ボクの保科と何をした??」
「いくら功さんの娘でも弟子でも許さッ」
「誤解しないでください!!!」
「そーゆーのじゃないですからッ」
「友達と非番の日に少し迷って、たまたま送って貰っただけです。」
「それでも保科の車に乗ったのか……」
「保科の車はボクの愛車同様……」
「うわめんどくさ」
「はあ、……ボクはどうしたらいいんだ」
「、……」
「まあ、、なんでも素直に打ち明ける方が良いと思います。」
「今ここでうだうだ口先だけ言っても無理ですよ。」
「、……」
いつだか功さんが言ってた気がする
[実力を示せ]
[口先だけの無能はいらん]
「……、」
「はい解決あとは頑張ってくださいバカ師匠」
「約束通り訓練付き合ってください」
ぼーっとしてたらいつの間にか引きずられて演習場に居た。
え、????こいつ馬鹿力、、、…
お願いします。
と木刀を投げられた。既に向こうはやる気満々。
はあ、と立ち訓練に付き合う
5分だけ付き合ってやる
ねくすと70
またじかい✩.*˚
コメント
5件
相変わらずめっっっちゃくちゃ最高です🥹🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻 鳴海さん、キコルんに言われた通り早く伝えてください!じゃないともっとめんどくさくなりますよ!って口出ししたくなるぐらいのめんどくささですね😹😹 兎にも角にも、この助言(?)が役に立つことを願うばかりです笑🙏🏻🙏🏻 保科さんは言ったらちゃんと理解してくれるタイプだから、ぐずぐずしてないで早く伝えないと保科さんの方が誤解(?)しちゃいますもんね😖
もうこの作品好き♡♡どの作品も好きだけど…k氏さんが出してる作品が出る度頑張れます💪 続き待ってます!