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だーいすきなFFちゃんが最近構ってくれなくてぷんすこ中
水青
ご本人様とは関係ありません
「……はぁ。」
スマホを見つめて、またため息をついた。
既読がついてる。それだけ。返信はこない。
(…べつに、毎日LINEしてくれなきゃイヤとか思ってないし……)
でも、前まで毎晩のようにくだらない話を送ってきてくれてた。
「今日は変な猫見た~」とか、「コンビニでお前に似てるスイーツ見つけた(笑)」とか。
それが、最近めっきりなくなった。
なんか、寂しい。
「ふんっ、ばーかばーか……」
拗ねた声が漏れるのを、誰も聞いてないのをいいことに言ってみる。
頬を膨らませたまま、毛布にくるまった。
そのとき――
「やっっっほ~!」
部屋のドアが開いた。ほとけだ。
「はっ……!勝手に入ってくんなっつーの!!」
「え、なんか怒ってる? 今日さ差し入れ買ってきたんだけど……このプリンいふくんの好きなやつじゃなかった?」
そう言ってプリンの袋を差し出すほとけ。
その顔は、100%無自覚に優しくて、ムカつくくらい愛しい。
それに惚れてる俺にも腹が立つ。
「知らねーし。お前が最近かまってくれなかったから、もう知らねーし。」
「……え、ごめん。ちょっとバイト忙しくて……でも、それで今日は早めに終わったから、会いに来たんだけど……」
「………」
沈黙。
そのあとほとけが小さく笑った。
「もしかして、拗ねてた?」
「拗ねてねーし!!ぷんすこだし!!ぷんすこって拗ねてるんじゃなくて、怒ってるんだし!!ぷんすこ!!ぷんすこ!!ぷんっ!!」
「わかった、わかった、ごめんって。よしよし」
なでなで、と頭に手を置かれて、さらに顔を赤くした。
いやなに赤くしてるんだよ。
「……おい。なに撫でてんだよ……」
「機嫌なおった?」
「……ちょっとだけな。」
「じゃあ、プリン一緒に食べよ。あとでギュってするのはナシ?」
「……最初にギュしてくれたら考えてやってもいい。」
「はい、ツンデレ確定~」
「うるせえ!!!!」
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