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「 はぁ……なんとか、終わった 」
目の前には天井へと積まれている物凄い量の書類達
そしてその近くには、乱暴に置かれている自身が愛用しているペンとエナジードリンクが。
ふと、窓の外を眺めてしまう
───外には、まだ暗いが夜空からオレンジ……そして空色へと変化している明け方が映されていた。
窓を見た時にたまたま視界へ映った時計に映し出されている時刻は、5時。
「 ……ははッ、 」
「 また書類の提出期限切れちゃった 」
この一言で、僕の一日は始まる。
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「 はぁ……ほんまお前はどんだけ提出期限破れば気が済むん? 」
「 ご、ごめん… 」
「 それにこことここ……それ以外にも誤字とかミスが多すぎる 」
「 そ、か……いやぁ〜ちゃんと見直したはずなんやけどなぁ… 」
「 はぁ… 」
本当にごめん。
そう、呆れた表情を浮かべながら深い溜息をつく彼を見て心の中で呟く
「 …ん、これやり直し。さっさと仕事戻ってくれん? 」
「 ……分かった。ごめん…ッ 」
そう言い、僕は書記長室の扉を開け、廊下へと出る。
今日も、また迷惑かけちゃった
書記長という座に居座っている彼の散らかっている机の上を思い返す
彼の机の上も、書類とペンと珈琲が淹れられていたであろうコップなどなど……僕の机より遥かにやばい
多分徹夜続きだったのだろう、目の下にある隈がそれを物語っている。
そんな状況で提出期限の切れた書類を出されて、しかもミスが多すぎるという…
これは彼の粛清確定かな。そう考えながら彼の言葉を先程まで聞いていた
わざとじゃない
なのに、いくら工夫して書類を頑張ってもミスばっかだし上手く出来ても提出期限切れちゃうし、ガバるし…
そんなこんなでみんなに迷惑をかけていた
戦闘も作戦を考えることも、軍人なのに出来ないことが多くて書類だけでも頑張らないと、って思ってちゃんとやってるのに。
全部水の泡で……、みんなの足枷みたいになってる
そんな僕のあだ名は「 無能 」
クズとか女たらしとかもあるけど、それは単なるネタみたいな感じにすぎない。昔の自分が悪いだけだし。
でも、この軍に入ってから徐々に僕のガバが目立ってくると、陰で「 無能 」とか呼ばれる機会が増えた。
「 無能なのになんでここにいるんだ 」とか「 要らない 」とか
自分の存在を否定されるような言葉は、やっぱ心に刺さってしまう
誰も僕の努力を見てないのに。
そんな時、真後ろから声がした。
「 diせんせー!!! 」
「 …え、あ、zmさん? 」
どしたん?と振り返りながら問いかけようとしたが、言葉が出る前に
バッシャーン!!!
気がついたら、自分の髪からポタポタと水滴が地面へ向かって落ちていき、先程tnからやり直しを命じられたミスがある書類が一部濡れていた。
目の前には、バケツを持ったzmが居た。
その時分かった。あぁ…これいつもの悪戯か、って
「 ぇあ、す、すまん!!!書類持ってるとは知らんかった… 」
と申し訳なさそうな表情で僕に謝る。
「 いや、全然ええよ?!そんなに濡れてなかったし… 」
「 ほ、ほんま?ならええんやけど……あ、急に悪戯かけてすまん 」
ほんまはknとかshaとかにしたかったんやけど居なくて…と目の前にいる彼は必死に弁明をする
話の内容は、いつもzmさんと内ゲバする彼らは任務で不在、その次にemを悪戯の標的にしようとしたが彼も大学で不在。暇で、水入りバケツを持ちながらそこら辺をブラついていたらたまたま僕と出会って思わず……ということらしい。
彼自身も、悪気があったわけではない。ということが理解できた
大丈夫だから心配しないで?と彼を慰めるように言った後、とりあえず書類を自分の部屋へ運びたいので彼にまたねとだけ言ってその場を離れる。
頭から水を被ったせいか、少し肌寒く感じてしまう
「 早く書類置いて風呂入ろ… 」
そんな独り言を呟きながら自分の部屋へと歩き続けていると、何処かから声が聞こえてきた。
「 〜〜〜〜でさ、 」
「 あ〜wwwまじであの人やばいよなw 」
何の話だろうか。
この国で働いている一般兵士達の話が気になって、思わず耳を傾けてしまう
今思えばこの時、話を聞こうなんて思わなければ良かったと思う
「 utってやつ、なんでこの軍にいるんだろうなw 」
「 まじでそれな?!w 」
「 あの人、すんごいミスって今日も怒られてたらしいぞw 」
「 うっわ!w本当に俺等の上司かよwwww 」
「 あんな”無能”が幹部とかおかしすぎるwww 」
「 本当にそう、あれか?もしかして総統にコネを使ったか? 」
「 うっわありえそ〜w 」
タッタッタッ……
「 あれ?誰か聞いてたのか? 」
「 まぁ聞いてても聞いて無くてもいいっしょ 」
「 そうだなw 」
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「 はぁッ、はぁ…… 」
そんな言葉を聞くだけで呼吸が苦しくなる
みんなもそう思ってたのかな、そういえばなんで僕って此処にいるんだ?
そんなネガティブなことばかり考えてしまう。
唯一、此処が僕で居られる場所なのに。安心できる居場所なのに、
やだ、まだみんなと馬鹿騒ぎしたい
頑張るから、みんなに認められるように頑張るから。まだ居させてください。
そんな言葉を心の中で呟き続けながら布団へと潜る
───────その日はいつもと違って怖かったな。
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主の呟き↓
構成ごちゃごちゃになっていると思いますがご了承ください。
曇らせしか勝たん(?)