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「ね〜、黒井く〜ん!」
「なんだよ」
「ねぇ、今日のわたし、雰囲気違うでしょ?」
「あ?っ///」
「どう?」
「似合ってる。」
「えへへ〜、イメチェンしちゃった!」
私の名前は櫻。
学校一人気なミステリアス王子様、黒井陽稀くんと、付き合っちゃいました・・・。
そして、昨日、公園でイメチェンしたらどういう感じが良い?って聞いたら、茶髪のポニーテールと答えたので、茶髪のポニーテールになっちゃいました!
教室に入るとき、すっごく緊張する。
今、教室のドアの前。
「く、黒井くん、やっぱり緊張するよぉ・・・」
「大丈夫。俺がついてる。」
「うん・・・」
ガラッ・・・
「あ〜ら、庶民櫻・・って、ん!?」
「おはよ、ルミちゃん!」
「んんんん!?」
「イメチェンしてみたの!」
「あっそ。」
「どう?似合ってる?」
「っていうかっ!!!なんであんた、黒井くんと一緒に登校してんのよー!!」
「あー、それはね・・・」
バッ
んん!?
「ちゅkあってrかr・・」
もごもご。
「なんて言ってんの?」
「もーう、黒井くん!」
「あ?」
「喋れなかったじゃん!」
「別に理由は言わなくてもいいかなって思って。」
「言ったほうが・・」
「こういうのは、秘密のほうが、いいでしょ?」
「え!?あ、うんっ」
「櫻!黒井くんといい感じになっちゃって〜、この私が許さないんだから!」
「ひぃっ」
「黒井くん、ルミのこと、もう怖くなくなったよ!ありがとう!」
「それはよかった。」
キーンコーンカーンコーン
「おーい、席に座れー」
はーい
「今日の日直は・・・・。宮野〜」
「あ、はい!!」
運悪く、今日の日直は私だった・・・。
「ん?こんな生徒はこのクラスにいたか?お前は誰だ?」
「え?あ、宮野櫻ですが?」
「えぇぇぇ!?そんな変わったのか?とうとう宮野も不良の仲間に入ってしまったか・・・。」
「先生、静かにしてください。日直、できないんですけど。」
「あぁ、ごめん。」
キーンコーンカーンコーン
「櫻。私、櫻のこと、見直したわ。でも、まだ真面目っ子すぎんのよ!」
「え?」
「だから、ちょっとは恋とかしろって言ってるんだよ!」
「ん?恋?恋なんか、とっくにして、終わっちゃってますけど・・・」
「えーー!?それって、付き合い始めたっていうこと?誰と?」
「黒井くんと。」
「えー!!!???あの学校一イケメンで優しくて人気のある黒井くん?」
「うん、そうだけど。」
「櫻、なんで言っちゃったの。」
「あ、ごめんね、黒井くん。」
「いや、別にいいけど。」
「おーーーーーい!!!ここでイチャイチャするなーー!!!」
「「ごめんね
な」」
「ほんとに付き合ってるの?」
「「うん。」
「えー??」
「ほんとだよ〜」
キーンコーンカーンコーン
「はーい、2限目を始めるぞー」
キーンコーンカーンコーン
「櫻。あのねぇ、友だちになってあげてもいいのよ?」
「え!?なる、なる!!!」
「でも、あんたの恋は応援しない。あんたは私の恋を応援しなさい!!」
「えぇ?でも、もう付き合ってるんだし、どうすれば・・・」
「んっ」
「わかった?」
「だめに決まってる・・・」
「え?なんて言ったんですかー?聞こえないんですけどー。」
「おい。やめろよ。」
「え?」
「く、黒井くん・・・・別に、黒井くんは関係ないからどっかいって!」
「全部聞いてたんだけど。」
「は??」
「俺は櫻と分かれる気はない。そういう冗談はやめろ。」
「え、冗談じゃないんだけどなぁ〜」
「別れずに友だちになってやれよ。内心、友達になりたいんだろ?素直にいえばいいのに。」
「・・・」
「櫻、私と友だちになってくれる?」
「うん、もちろん!」
「まぁ、櫻はやさしいから、オーケーしてくれたけど、もしちがうやつだったら、たぶんだめだったぞ?素直になれよ、ほんと。」
そして、私とルミちゃんは、お友達になりました♪
(END)
番外編は楽しかった?
これからも「ひとりぼっちで悲しくて。」シリーズをよろしくね★