何も無い、本当に、何も無い。
ただ淡々と過ぎる日々の中、生きる理由もなくぼーっと息を吸っているだけ。
誰かの役に立つわけでもないし、誰かを笑顔にするわけでもない。
それどころか、僕は過去、自分たちの幸せを壊してしまった。
ゴミみたいな自分。消えたほうがいい自分。
いらない存在なのに、今ものうのうと生きている。
……そんな 自分に、心底腹が立つ。
母さんも祖父母も、「君は悪くない」「思い詰めないでくれ」と、僕のことを守ってくれている。
母さんから幸せを奪ったくせに、守られて、迷惑かけて、…馬鹿みたいだ
本当に、ずっと一緒にいたかった。
もう何も考えられない
考えたくない
辛い
とにかく辛い
いっそこのまま闇に溶けることが出来れば良いのに、と一人、深い眠りに堕ちてゆく。
ああ、今、眠るように ねた らどれだけ楽だろうか
んだらこんなつらい思いしなくても良いのだろうか
「罪を償え」
自分の中の化け物が、ずーっと僕にそう言い続ける
ずーっと
ずーーっと
もう辞めて
もう辞めたい
それなのに辞めれない
消えたい
苦しい
愛して欲しい
愛されてる
でも
でも嫌だ
迷惑かけないようにしないと
無数の感情が、心の中を駆け巡る。
僕は、まだこの過去から抜け出せていない。
一体いつになったら、この狂った世界から抜け出せるのだろうか
今日も僕は、過去に狂う。
コメント
36件
コメ欄の予想見て鳥肌立った この物語の主人公…
"母さんの幸せを奪った"辺りで気付いた。 も、もしかして!!
『母さんも祖父母も』って父親がいない……。 まさかこの物語の主人公って……!