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#LAN いるま 暇72 すち みこと こさめ
えま🎼🍵
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#attg
なむる。
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あ
87
🐹side
ある日の放課後、一歌ちゃんに関する、よくない噂を耳にした。
クラスメイトをいじめているという、ひどく理不尽で根拠のないもの。 私は、そんな噂端から信じていない。
けれど、一歌ちゃんはというと、ショックを受けてしまったようでしょんぼりと下校の準備をしている。
声をかけようと思ったけど、踏みとどまった。
多分、今の一歌ちゃんは声をかけられても嬉しくないはず。
きっと今は、そっとしておいた方がいいのだろう。
なんで一歌ちゃんが、あんな噂をされたんだろう… 。
誰かをいじめたりなんて、絶対にしないのに。
それに、私は見ていた。
今泣いている女の子が、少し前に 一歌ちゃんに足を掛けて転ばせようとしていたのを。
初めは偶然だと思っていたけど、今思うとそんなことが何回もあった気がする。
この噂を聞いて、つじつまが合った。
いたたまれなくなり、一歌ちゃんが教室を出たあと、私は噂を流している人たちに声をかけた。
「あのね、みんな。
一歌ちゃんは、人をいじめたりなんて絶対にしないんだよ。」
拳を握りしめ、きっぱりと言った。
「一歌ちゃんとは1年生の頃から仲が良かったから、私にはわかるの…!
それに、あの子が少し前から一歌ちゃんを転ばせようとしてたの…本当は見てたよ。
だから、この噂は、取り消してほしい」
どうか、わかってほしい。
けれど、そんな祈りも虚しく。
「は?私たちのこと疑ってるの? 」
「え!ひっど〜!」
「小豆沢さん、ひどい!わたし、転ばせようとなんてしてないのに…(泣)」
「いや、私も最初は偶然かなって思ってたんだけど、何度も足を掛けてるのを見たから、最近ちょっと不思議に思ってて…」
「ほら〜泣いちゃったじゃん。かわいそ笑
ま、私たちもう行くわ。あんたの意見、認めないからね」
「……っ」
届かなかった。あの噂、取り消してほしかったのに。
自分がされる分にはいい。けれど、大切な人が傷つくのは、嫌だ。
一歌ちゃん、大丈夫かな。
そんなやるせない思いで帰り道を歩いていたとき。
「あれ、小豆沢さん?」
「あ、もしかして中学のとき同級生だった…」
「そうそう、あたし!ってか、髪切った?すっごい垢抜けたねー」
「うん…。ありがとう。じゃあ、外も暗いし、もう帰らないとだ「てかさー、」
「この前のライブたまたま見たんだけどさ、なんであんたみたいな地味なのが白石さんと組んでんの?一人だけ地味すぎて見ててムカつくんだけど…(笑)」
「えっ…」
「だからさあ、早く抜けてくんない?あのチームから」
「あっ…私は……っ!」
夕方のチャイムが、遠くで鳴り響いた。
どうしてこんなことばかり起こるんだろう。
地味なことなんて分かっていた。ビクビクしてばかりの自分が嫌だった。
だから、変わろうと努力した。杏ちゃんたちに追いつけるように、必死で練習を重ねた。
少しは変われたと思ったのに。ふさわしい相棒になれたと思ったのに。
悔しい。私も、杏ちゃんたちみたいになりたかった。
🐹「………グスッ…」
手のひらに爪が食い込む。
意思に反して、涙がアスファルトにぽろぽろと落ちた。
いつまで経っても地味なままで、友達のこともろくに助けられない。
私は、なんで変われないんだろう。
コメント
7件
第4話、読みました。一歌ちゃんをかばった🐹さんが逆に責められる展開、胸が痛かったです…。正しいことを言ったのに「届かなかった」もどかしさと、帰り道で中学の同級生から言われた「地味」「ムカつく」の言葉が、変わりたかった🐹さんの心をさらに抉る。自分もそうなりたかったのに変われない悔しさが、最後の「グスッ」に滲んでて切なかったです。しゃぼさんの心理描写、巧みですね。