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💛side
少し着崩した制服
愛おしく感じさせる眼差し
舌っ足らずで紡ぐ言葉
全部全部、計算してるもの。
でも、本当の”俺”は違う
みんなに見せてる”僕”とはちょっと違うんだ
「仁人〜!おはよう」
「吉田くん!おはよう♡」
「皆おはよう〜!」
「今日も一日頑張ろーね!」
今日もこのクラスは僕中心に回ってる
なんでかって?それは僕が可愛いから!
「仁人くん!今日放課後空いてる…?」
「あー…ごめんね、今日は予定あるんだ」
「そっか……」
「また…今度ね?」
そういって片目を瞑る
これで相手はイチコロ
皆ちょろいよね笑こんなんで好きになるとか
「………。」
「吉田くん…好きです!」
「付き合ってください!」
「ありがとう…でもごめんね」
「僕、今恋愛は考えてないからさ」
「そっか…ありがとう」
想いを伝えるとすぐにどこかへ行ってしまう
人間なんてそんなもんだ
無理だと分かったら諦める
そんな人と付き合うなんて俺はごめんだね
「はぁ…だる」
ここには今俺1人
ちょっとぐらい素出してもいいよね
「あの…吉田くん」
「うわっっっ!?!?」
誰だ!?
まさか…今の見られてた…?
「あ、ごめんなさい」
「俺…佐野です」
「佐野勇斗です」
佐野…?誰だ…?
「えっ…と…ごめんね?同じクラス?」
「!そうです!同じクラス…」
あんまり話した事ないから知らなかった
ていうか、ぼくに何の用だ…?
「あの、普段って可愛子ぶって話してるんですか?」
「……は?」
「いや、そのさっきだる…とか言ってたんで」
「普段ってその…ぶりっ子?してるのかなって」
「え…いやいや…」
「そんな訳…」
なんなのこいつ…
なんで俺の裏側知って…
「いつも見てたので」
「俺、吉田くんの事結構知ってます」
「…は?」
何言ってんだ?
俺はこんな陰キャ知らない
ましてや見られてたなんてこと…
「俺、吉田くんの事好きです」
「は!?!?」
なんなのこの急展開
ぶりっ子ですか?→見てたよ→好き
意味がわからん!!!!
「だから…その…」
「俺の前だけでも、裏側、見せて欲しいです」
「好きだから」
「吉田くんの全部を知りたい」
「………いやだ」
「俺は、今まで築いてきたものを1人にでも崩したくない」
「俺知ってますよ」
「吉田くん、疲れてるでしょ」
「だから、俺の前では休憩して」
「………。」
なんなのこいつ…
他の人はすぐ諦めるのに
こいつ全然諦めない…
「分かったよ…」
「!!」
「へへ…大好き、吉田くん」
「きも…」
そんな事を言っても喜んでるこいつはきもい
でも、なんだかいつもとは違う日々が始まりそうで
なんだか…楽しみだ