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#大森元貴
RanJam
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波野🐏
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#ミセスグリーンアップル
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生徒間でいろんなトラブルが多発して、新幹線に乗れば3時間弱で到着する京都に足を踏み入れたのは、お昼前だった。
それでもその昼はいろいろなところを巡った。
清水寺だったり、お土産スポットだったり。
お土産スポットでは、竹刀を買う奴がやっぱりいた。
若井も、そいつらとおそろで購入しまーすとか言って竹刀を購入してた。
それを家に持ち帰ったところで、剣道を0から本気で特訓する人なんて一握りしかいないくらいなのに。
僕にとっては当然のように不要物だった。
〜〜 修学旅行、1日目の夜
ホテルの食堂 〜〜
💙「あ、元貴!!こっちこっち!!」
─── 昼食と同じように、僕は食堂の端っこに座りたかったのに、先生が『それぞれの班で集まって食べて』なんていうから、同じ班の若井が僕を呼び止めた。
よりによって、僕のいじめっ子達もその輪の中に居た。
まあ、僕はいつも余り者だから、ここに配偶されるのも仕方ないのだけれど。
嫌悪感でいっぱいの視線をそいつらに配りながら、
❤️「……なんでこの中で夕食食べないといけないわけ?」
ついつい口が緩んで、小さく、本当に小さくだけど愚痴をこぼしてしまった。
「は?そんなに嫌だったら別のとこ行けよ。ほら、あの目立たねぇ奴らとかよ。」
僕にしつこくいじめてくるYくんが、顎で陰の者達のグループを指してそう言い放った。無理がない。僕のせいだから。
これはいい転機だと思った。けれども彼らに突き放されて少し寂しい気持ちもありながら、僕は素直に端っこのグループに移動して夕飯を食べた。
この夜、僕は夢を見た。誰かと楽器をやっている夢だ。
今日の夢はいつもの冷たいような暖かいようなぬるさとは違って、『温度感』が在る。
「ここはこうしたほうがいい」「パフォーマンスとして成っていない」──「お前はそれでいいの?」
──僕と、誰かの明るい声が反響して、響いてくる。それは、まるで僕だけが海の底にいるみたいに。
定位置に座って周りを見回しても誰も来なかった。聞こえるのは2人分の声と、荒いギターの音色だけだった。
でも、ひとつだけ確かに、はっきりと聞こえた言葉がある。
「元貴と音楽やっててよかった。」
先生の怒鳴り声と小鳥の囀りとかいう、世にも最悪な不協和音で目が覚めた。
その怒鳴り声は“僕ら」に向けられたものらしかった。
「大森。おい、大森。そんで若井も!お前らよ、遅刻してんのになに平気で寝てんだ。」
「他の生徒は、みーんな食堂で朝食食べてんだぞ。」
うるさいなと目を擦りながら壁に掛けられている時計を見つめた。
─── 気づかなかった。僕らは15分も寝坊しているじゃないか。
どうして同じ部屋割りの奴らは僕らを起こさなかったのか? そこまでして僕のことを嫌っているのか?
── 寝ぼけた頭を必死に動かしては向かいたくもない食堂へ向かった。
〜〜 修学旅行、2日目の朝
ホテルの食堂 〜〜
自業自得だが、せっかくのビュッフェなのにも関わらず、それを堪能できる時間について、遅刻した僕らには25分しか与えられなかった。
食堂で空いている席はなく、みんな自由に着席していたため、僕らは先生たちと一緒に食べることになった。
💙「…ええと、今日は奈良に行くんだっけ?」
食事を食べ進めながら、そう若井が聞いてきた。
正直、修学旅行は行きたくなかった身からすると、今日どこへ向かうかなんてどうでもよかった。
❤️「なにいってんの?滋賀でしょ。」
その質問を無視するわけにもいかなかったから、修学旅行のパンフレットに書いてあった表紙を一生懸命に思い出しながらそうやって返事をした。
💙「でも、今回の修学旅行の表紙にあったタイトルは『今日しかない!』だったじゃん。『今日』は京都のことで、『しか』は鹿で有名な奈良のことじゃないの?」
そんなに修学旅行を楽しみに生きてきたのか、と言えるほど興奮したような声色で再度質問を投げかけてきた。
だから、僕はそういうの興味ないんだって。
─── そう言ってやりたかったけど、
❤️「…さぁね。」
若井に嫌われるのもなと思って、箸を片手に、肩を竦めて小首を傾げた。
朝から、あまり仲も良くない若井のために考えることを放棄したということだ。
💙「えー?……んで、結局どっちなの?先生」
最初から先生に聞けばよかったんだよ。お前の真隣にずっと座ってたじゃねーか。
── そう愚痴をこぼしたくなる衝動を抑えて、黙々とその様子を観察しながら箸を持つ手を進めた。
「ハハ、今日は奈良。お前らまだ寝ぼけてんのか?笑」
💙「ほら〜!奈良って言ったじゃん、元貴。俺の勝ちだね。ね?」
は?そんなのどうでもいいの。なんて思いながらも、ちっちゃなことで勝敗を付けてくるコイツに、どこか悔しい気持ちも募った。
❤️「うん、すごいね。」
💙「うっすいなぁ、それでも曲作ってる身なの?」
❤️「…?」
💙「あ、秘密だったか…ごめんごめん…」
…… あー、やっぱ
─── こいつ嫌いかも。
次回 #5 修学旅行(後編)
奈良
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