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次の日の朝。まだ人もまばらな教室。
とおるを見つけてすすっと近付く拓哉。
「とおる、俺、ついに昨日、くろ、めぐみとやったぜ」
「え!?マジで?な、なんだよ、急になんの報告だよ?」
「いや、なんか俺らが付き合うきっかけになってくれた感じだし?あとこの前のこともあるし…なんとなくお前には言いたいと思ってさ」
「あぁ、あの大原んちでの勉強会で俺を残して帰ったのが付き合うきっかけだもんな」
「そうそう、あんなディープキス見せられて、ドキドキした帰り道に告られたら思わず受けるって」
「う…な。それにしても初体験の報告って…あ、そうそうお前ら昨日で1ヶ月記念日だって言ってたもんな」
「え?とおる、俺たちが付き合って1ヶ月って数えてたのか?」
「あ~いや、黒澤が昨日、女子と話してたのを偶然聞いたんだよ。で?どうだったんだよ?黒澤は?」
「それがさ、初めてなのにすげぇ濡れてて。しかもなんかフェラとかも上手いの」
「へ、へぇそれはよかったな」
「ただ不思議なんだけど、付き合ってから俺らキスどころか手もつないでなかったって言ってたろ?信じられるか?」
「マジで?その分、一人で気持ちを高めてたのかもな(実際は昨日突然知ったことなんだけどな)」
「あぁ、そうか!そういうことか」
「まぁ聞かなかったことにするわ。俺、黒澤の顔をまともに見れなくなりそうだし」
「あっ、そうだな。うん、聞かなかったことにしてくれると助かる。ついでに大原さんのことも引き続き内緒で頼む」
「ん、とにかくおめでとう!」
(マジか…あのあとってことだよな…すげぇ濡れてたって…それきっと俺の…うぅ言えねぇ…)
「あっとおるくん、おはよう!」
「!おぅ黒澤…おはよう…」
「どうしたの?そんな顔して?」
「顔に出てた?いや、ついさっき拓哉に…昨日お前としたって聞いたところで…」
「やだっ!拓哉くんたら、言っちゃったの?」
「あぁ、表向きは聞いてないことになってるから、ちょっと心を落ち着けるわ」
とおるくんは深呼吸をした。
「よし…大丈夫だと思う。とにかく昨日の練習のことは絶対言うなよ?」
「言わないよ。エッチな練習したなんて知られたらエッチな女子って思われちゃうじゃん」
(そういうことじゃないんだけど…まぁどういう考えでもいいか。拓哉に知られたくないって考えなら)
「とりあえず、俺は知らないテイだからさ、出来る限り今まで通り接しようと思うから、お前もそうしてくれよ」
「私は元々そのつもりだし、きっと大丈夫よ」
(どんなメンタルなんだ…)
「でも本当にありがとう。練習したお陰で困ることなく、拓哉くんと初めてのエッチが出来ました」
「あぁそれはおめでとう…?」
「なんで疑問系なのよ(笑)。ありがとう」
(いや、だってお互い初めてのカウントが…まぁ本人たちがいいならいいか)
「これからも末永くお幸せに」
「うん。あっ、またわからないことがあったら…」
(えっ、えぇ!?)
「その時はまた秘密の練習、お願いします!」
私は返事を待たずにとおるくんに背を向け、拓哉くんの元へ駆け寄る。
「おはよう!拓哉くん!」