※この小説にはR-18、♡゛喘ぎ、文才なしの文章が含まれます
R-18を書くのは初めてですので至らない点がございますがご了承ください
「….1人だと誰にも邪魔されないでいいね…」
零夜はプレイヤーの居ないホームの中、1人でチャネリングをしている。
プレイヤーがコンパス以外の時間を楽しんでいる時、ヒーロー達は常に暇を持て余しているか、自分の時間を楽しんでいる。無論、それは零夜も例外では無いのだ。普段零夜がプレイヤーの居ない時にしていることと言えば、別世界の自分と繋がる、別の世界へ行く、MMMの首脳として会議に出るそして、チャネリングをする、が”基本”なのだが、今回ではその”基本”とは違うイレギュラーな事が起きた。
「あれっ…おかしいな…、」
少し焦りを混ぜた声で零夜は呟く、どうやらチャネリングに少し失敗しているようだ。
チャネリング自体は命を伴う事であり、失敗したら勿論、ナタデココではすまない位には大変なことになるのだが、そんな事があった世界線を体験している零夜だからこそ、そこまで焦って居られずにいる。
「も、もういっか__」
零夜がまたチャネリングをしようとした瞬間、急に意識を失った。
「….またこの世界線か….何度目かな…っ…」
死を感じた零夜はそう独り言を言う、しかし、この世界線はただの世界線では無い…死も許されなければ、パートナーと結ばれないといけない、”BL小説の世界線”なのであった。
つまり、死を感じた零夜の勘は当たっておらず、結局は別の世界線に強制的に飛ばされる、それだけの事だったのだ。
「ん….あれ、僕、死んだ筈じゃ…」
誰のかも知らないベッドの上で零夜が目を覚ますと、そこには、見知らぬ景色が拡がっていた。
温かさを感じる暖色系の壁に、綺麗に扱われていると見て取れるような小物や、冬でも無いはずなのに出されている暖炉、
その景色は零夜が1度も見た事もない景色だった。
「あれっ…この服、どこかで…それに…」
零夜が自分の体を見ると、どこかで見たような、暖かそうで、柔らかい毛が着けられているコートを羽織っていた。
そんな状況に少し困惑を抱えている零夜の元に、優しそうな声と共に扉の開く音が響いた。
「おはようございます…。零夜さ…いえ、零夜、」
「えーっと、君は…」
暖かい蜂蜜のような柔らかいオレンジ色のような瞳に、水色の髪飾り、それは少し前にバトルアリーナで見た事のある人物だった。
『アルマ一刀流奥義…!アイシクルコフェインッ!…』
「ああ、あの時の人か…」
「…?、あの時の?、…」
零夜の反応に、どうやらアダムは理解ができていないらしい、
「…(ここが違う世界線だとするなら、この反応は不味かったかもしれない..)」
「もしかして、体調でも悪いのですか…?」
アダムから今まで1度も向けられたことの無い顔に、零夜はなんとも言えない感情を抱いている。
「い、いや大丈夫…気にしないでくれないかい…」
「分かりました。体調が悪かったら言ってくださいね、では」
ガチャン、という音と共に扉が閉まる。
「どうしたものか…、とりあえずこの世界線から脱出する方法を…あれ、なんだかまた眠く…」
零夜の目が覚めると、時計の針は既に午後の22時を指していた。
「(おかしいな…また寝ていたのか…、あれ、でも今度はベッドの上じゃない….ここは…)」
目が覚めた零夜の前に拡がっていた景色は、壁、それだけある。壁の色は前に見た壁と同じ色という点から、きっとこれはさっきまでいた場所だと推測する。しかし、状況が明らかに変であった。
「っはぁっ…はあっ…れ…零夜さん…♡」
背後から聞こえるアダムの吐息と、自分の声に似た喘ぎ声、そして、たまに聞こえる水音と体の圧迫感、それらが零夜にとってはとても不自然だった。
しかし、その意味は直後に証明されることになる
「んあ゛っ…?!♡♡」
今まで感じたこともない感覚、それに危うく呑まれそうになる零夜、しかし何とか意識を保っているようだ。
「っ…あっ、♡な、なんでっ…♡♡ああ゛っ!!..♡♡♡」
「っ…好きです…っ、♡」
零夜は声を抑えようとするので精一杯だったが、今まで感じたことも無いことに頭が追いついていないようだった…。
朝起きると、目の前は昨夜の朝見た景色と同じモノが広がっていた
そして、またドアの音と共に昨日と同じ人が来ている。
「おはようございます。昨夜はすいません…止まらなくなってしまい、」
零夜はもう既に考えるのが大変な程の情報が入っており、珍しく混乱してしまっていた。
次の世界線まで⇒2話
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