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之はある夏の日の出来事。
私は頬に汗を流しながら喫茶店で氷菓を食べていた。
本来であればこんな暑い日には家でだらだらと過ごすのだが今日は何となく外に出たくなった。
そういえば、彼女と会ったのもこの喫茶店だった。
私が高校生の時に此処である女の子に出逢った。
隣町の学校の生徒らしく、既視感のある制服を纏っていた。
名前は…そう、確か結月(ゆづき)と云った。
彼女も今の私のように氷菓を食べていて、彼女は確か苺味が好きだと云っていた。
彼女は私の幼馴染の子によく似ていて、初めて見たときは間違えてその子の名前を呼んだ程だ。
私の幼馴染の名前は柚(ゆう)だった。
柚か?そう彼女に問いかけると一瞬目を見開き驚いたような表情を見せ「どちら様でしょうか?」
そう、云われてしまった。