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ぷーのすけは何があっても 俺の事を忘れてない
そう信じていいよね?
そうこうしていると、チャイムが鳴る。 出てみると、さっき電話していたまぜちだ。「よっ、あっきぃ。」「まぜち! いらっしゃい」「これ、食べ物」「あ…別にいいのに… …でも、ありがたくいただく!」「…あっきぃ、ちょっと元気になった?」「えっ…そう?」「うん、なんかさっき電話した時より元気な気がする」「え〜ほんと?…そうだったらいいな」「…あっ、そうだ あっきぃに話さなきゃいけないことがあって」「え?なになに?」「…それがその、
…ぷりの行方が、ちょっと分かりつつあって」「……え?
えっ、どういうこと!?俺が1年間さ…」「あっきぃ落ち着いて落ち着いて
…って、落ち着いてもいられないか… とりあえず、何があったか説明する」
そのあと、まぜちは分かりやすく、簡潔に話してくれた
理由は分からないけどぷーのすけはここからとっても離れたところにいること 連絡が取れなかったのは圏外だったからってこと それから…
行方が全く分からなかったのは、誰かの仕業ということ。
まだ詳しくは分かっていないみたいだけど、明らかに俺が調べてた時よりかは情報が出ている きっと、みんなが警察や近所の人や身内に手伝ってもらったのだろう。
だから、ここまで来たらあとは ぷーのすけに会って、話をするだけ。
「…なんだけど、あっきぃは どうしたい?」「え、俺?」「当たり前でしょ。だって、あっきぃはぷりの恋人なんだし。」「…そっか、」
正直に言うと、俺も探して、会いたい。けど、今の俺は外に出られるか、みんなに迷惑かけないか それが気がかりだ。
きっとみんなに迷惑をかけ…
「…あっきぃ。 俺らは あっきぃが一緒に探したいって言っても、迷惑だなんて絶対思わないよ。」「…」
…まぜちは、いつもそうだったね。 大事な時に、1番欲しい言葉をくれて、胸が軽くなる。 まぜちの言葉は、自然と勇気が貰える。背中を押してもらえる。 …だから
「…まぜち、俺も ぷーのすけを一緒に探したい。
迷惑かけるかもしれない、それでも 俺はぷーのすけの恋人だから。 1番に会って、1番に話したい!」「…よく言った!」
「…んん、よし。」今日は、初めて…というより、久しぶりにぷーのすけを探しに行く。俺が外に出る練習をしている間にだいぶ進んだらしく、あと1歩という所らしい。だからきっと、1週間もあれば…
また、ぷーのすけに会える。ポケットに、あの日お揃いで買った指輪をいれて、集合場所に向かう。 集合場所にはほとんどみんな集まっていた
「あっ、みんな おはよ!」「あっきぃ〜!!おはよおはよおはよ〜!!」「…ん、たしかにまぜに聞いた通り元気そう」「…よし、これであとはけちゃだけだな」
どうやらまだけちちだけ来てないみたい。1番最後だと思ってたから驚いた。
「ごめ〜ん!遅れちゃった〜…」「まだ時間内だし大丈夫!」「全然遅れてないしな」「たしかにw」
1人1人とは会うことがあったけど、みんなで会うのは久しぶりで なんだか懐かしい気持ちになった。
「…よし、全員集まったし そろそろ行くか!」「だね!」「じゃあえっと… はい、あっきぃこれ!」「…?なにこれ…」「あ〜…えっとそれは 多分、ぷりがいる場所。」「…え? わ、わかってたの…!?」「実はだいぶ前から…」「なんで行かなかったの?って顔してる! それは、一番最初にぷりちゃんに会うのはあっきぃがいいよねってみんなで話したからだよ!」「…み、みんな……
…ありがとう。ほんとに… ありがとう……」「あ〜まってまって泣かないで!あっきぃ〜!!」「だって、だってぇ〜…!!」「落ち着けってw」
みんな、ずっと前から場所がわかってたのに それなのに 俺のために ずっと、行かないでくれた。一番を俺に譲ってくれた。
…こんな事されたら、行くしかないよね
「…みんな、何回も言うけど、ほんとにありがと…
…よし、俺 行ってくるね!」「…うん!」
「…よし、ここら辺かな?」 みんなに渡された地図に示されてた場所は ほんとに山の方で そりゃ圏外だよな って所だった。 きっと、ここにいったら 久しぶりに会えるはず
会ったら何を話す? 最初に何を言う? …あの約束、覚えてくれてる?
そんなことを考えていたら、もう着いていた。
「…この小屋の中…だよね。 ………よし まっててね、ぷーのすけ!」
勢いよく、扉を開ける その扉の先に ぷーのすけはいた。 「はぁ、はぁ… ……ぷーのすけ…!」「あっ…きぃ……?」「ぷ、ぷーのすけ…! あ、あのさ…!
……俺の事、覚えててくれてた…?」 「… あたりまえやろ。忘れた日なんて1日もない。」「…!
あ、あとさ… なんで、急に消えちゃったの…?」
「あ、それはな… …あ、まって外出てから話さへんか?」「え?あっうん!」
そして、ぷりちゃんは何か焦ってる様子で 歩くスピードは少し早かった。 だから俺も置いて行かれないように早く歩いた。
「…よし、ここまで来たらもう大丈夫やな。
…それで、急に消えた理由はな… …ファンに、連れ去られたんよ。 」「…え?」「そのファンは、きっとあっきぃと俺が付き合ってることは知ってた。だからこそ、連れ去ったんやと思う。 連絡できなかったんは、まぁ場所を見ればわかると思うんやけど圏外で あと、ある程度荷物を取られて その時にスマホも一緒に取られんよね…
逃げられなかったのは、基本的に鍵を閉められてて出れなかった。」「えっ、じゃあなんで俺は扉開けられたの…!?」「多分鍵閉め忘れてたんやろな タイミング良かったな…ほんまに…」「え、てか勝手に逃げ出してるけど大丈夫なのこれ!?」「全然大丈夫ではない!」「大丈夫じゃないんじゃん!?」「せやねん だからファンの子が追いついてくる前に遠くに行かないと…」「…なるほど、分かった。 よし、ぷーのすけ…」「ん?」「走ろう!!」「…えっ!?」「正直、話したいことはいっっぱいあるけど でもそれは走り終わったあと!とりあえず走って!」「え、ええ!?」
そして、俺とぷーのすけは走り続けた。少し走った先に駅があることは知ってたから。それに、俺の記憶が正しければみんなが待ってる方面の電車がそろそろ来るはずだから。
だから、話したいことは全部 全部…電車の中で話したい。
「はぁ…はぁ…はぁ……」「はぁ… …ひっっっさしぶりに走ったわ!ほんと、そもそも外すら1年ぶりやし! 」「俺も…久しぶりに走ったなぁ…! …でも、すっごい楽しかった!」「…それは分かる!」「…てかてか早く切符買わなきゃ!ほらほらぷーのすけ急いで!」「…ほんっま、あっきぃには振り回されてばっか!w」
「はぁ…無事乗れたね!」「思ったより人少なかったね なんか今日は尽く運がええな…」
たしかに、今日はなんか運が味方についている。 ぷーのすけと久々に会えることを 祝福しているかのように。
「…それじゃ、思いっきり話そっか。」「…せやな。」
「…ね、ぷーのすけ。1年前にした約束 覚えてる?」「…もちろん。」「あの日に買った指輪… あの時は素直に言えなかったんだけど、ほんっとうに嬉しかった。何回も見ちゃうくらい。」「ほ、ほんまに…?!」「ほんとほんと!w …あの指輪、実は持ってきててさ。」「あっ、それは俺も!」「あれ、でも荷物取られてたんじゃ…」「いやそれがな… どこに置かれてるのかは分かってたからスマホは流石にバレるやろうから でも指輪だけは手放したくなくてしれっと取ってたんよw」「そ、そんなことある…!?」「あ、ちなみに出る前にスマホは取ってきたで」「…ぷーのすけって意外とずる賢いよね…」「それほどでも」「褒めてないからw」
そうやって、ずっと他愛もない話をして それで、本題にうつる。
「…ね、ぷーのすけ。 今度こそ 約束してくれる?
…ずっと、一緒にいてくれるって。」「…もちろん。次は 何があっても絶対離れへん。 死ぬまで、いや 死んでもずっと一緒にいような!」「…! うん、ずっと、ずっっと一緒にいようね!」
ぷーのすけとこれまでの分ずっと話していたらもう終点だ。 きっと、その場所にはもうみんないる。
『次はー終点 終点 〇〇駅〜 お忘れ物が無いようご注意ください。』「…そろそろ準備しとこっか。」「せやな。」
つくよりちょっと早めに立っておいて、2人で一緒に降りれるように また、2人で暮らせるように。
そして、駅に着く。
「…よし、行こっか。あっきぃ」「…うん!」
駅のホームに降りて、駅を出る。そこにはもうみんながいた。「ぷ、ぷりちゃ〜〜ん!!」「久しぶり〜!!」「元気だったか?」「意外とご飯とかは出てたし元気やったで!」「良かった…飢え死んでたらどうしようかと思ったわ…」「流石に事件すぎるでしょw」
そうやって、久しぶりに 正真正銘全員集合して 駅の前でみんなで話していた。
久しぶりにみんなで話すのは本当に楽しくて楽しくて 時間が過ぎるのはあっという間だった。
「おっと…もうこんな時間だ もうちょっと喋ってたいけど そろそろ帰らなきゃな」「だね〜…あとはまた後日!ってことで!」「え〜…寂しいけど、ぷりちゃんまたね!」「またな〜!」「おう!またな!!
…それじゃ、帰ろっか。」「…うん。」
そして、俺とぷーのすけは 1年前みたいに 同じ方向に、足を揃えて 2人で 同じ場所に帰っていった。
しばらく、電車で言ってくれた言葉がずっと頭から離れなかった。 どうしても嬉しくて 離れなかった。
誰かに自慢したいくらいだった。 聞いてよ聞いてよ!
ずっと一緒、だって!