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嫉妬
knhb
※ご本人様には関係ありません
nmmn作品です
スクショや拡散はやめてください
_雲雀が振り向いてくれない
今僕の中で一番重要な問題。それはこれだ。
僕の想い人で兼親友な彼は
運動も歌も顔も良くて
女子にもモテて、誰もが慕い可愛がるそんな男だった。
そんな人に惚れない訳なく まんまと恋に落ちてしまった 風楽奏斗18歳だが。
そんな彼 渡会雲雀は1㎝、いや、1㎜たりとも振り向かないのである
そんな僕の物語、君も見てく?
『ひば〜』
ガタンと机から立ち上がり雲雀に抱きつくと、呆れたようなため息をつかれた
「なんだよ〜…べんきょーちゅーなんですけど?」
『お前勉強できないじゃん』
「はぁ!?うざ!!」
“怒りました!”と言わんばかりに頬を膨らませてそっぽを向く雲雀を見て
自分でも分かるほどに口角が緩むのを感じる。この男はどこまでも可愛くて愛おしいのだ
我慢できなくなり首筋に顔を埋めてグリグリするが雲雀はため息をつき「あつい。」と一言溢して勉強に取り掛かった
雲雀の汗の匂いとシャンプーの香りと雲雀の匂いに包まれてムラっとしたのもまた別の話だ
『_______て事があってさ〜!めっちゃ可愛くない?』
「キモ…ん”ん。…へー、そうなんですね」
『え?キモいって言った?うわ傷ついた。セラ〜!(泣)』
「ダル。凪ちゃんどうにかして」
雲雀の可愛さをアキラに話していたら暴言を吐かれ、セラフに抱きつこうとしたら拒まれアキラに返品されるという
なんとも可哀想な僕を見てため息をつくアキラ
酷いよね泣くぞ?
「…あの。思ったんですけど、たらいに全然意識されてないですよね」
『ウ”…』
痛いところを指摘され、思わず声が漏れる
_実際、アキラの言う通りだ
普段より距離を近くしてみたりみんなとは違う態度を取ったりしてみたが
なんの変化も無く、雲雀はそんなの気にしていない様子だった。
雲雀の顔も心なしかいつもより顰めっ面である。ウザそうに見えるのも僕の気のせいだと思いたい。
「…引いてみたらいいんじゃない?押して引いてみろって言うじゃん?」
セラフの発言にアキラと一緒に息を呑む
_天才じゃん!
『マジで天才。やってみるわ!』
勢いよく立ち上がり、教室から飛び出る
この作戦で雲雀が振り向いてくれるとは正直のところ思っていない。
思っていないが、どこか期待している自分もいた
「奏斗〜。飯食お〜」
『あー!ごめん!今日は先客がいるんだよね!ごめん』
この時を待ってました。と言わんばかりに声を上げる
顔がニヤつきそうになるのも無視して謝る
「んあ、そう?じゃあアキラ達と食べてくるわ!」
『え…ぁ うん』
「じゃまた後で!」
雲雀はいつもと変わらない笑顔で手を振り
楽しそうな表情でアキラとセラフのところに行き喋り方はじめた。
アキラが同情したような表情で見つめてきた時は普通に泣きそうになった。
_______いや、まだだ風楽奏斗!
作戦はまだある!
放課後になると教室の中は他の人の喋り声や椅子の音でうるさくなる
それに紛れて、どこか華やかで通る声が僕の耳に入り込む
「奏斗ー!帰ろーぜ!」
ニパッと笑い愛らしい笑顔で言う雲雀
可愛い。可愛すぎでしょ
でも今日は作戦があるのだ。
一緒には帰れない
『あー、ごめん!今日放課後、他の人と遊び行くからさ!』
…まあ、嘘ではない
本当に今日は遊ぶ約束をしているのだ。
「おーい。奏斗ー。早くしろよ」
「カラオケの待ち時間遅れちゃうよ〜!」
なんともナイスタイミングで
遊ぶ予定だった友人が声をかけてくる
その声を聞いて雲雀も納得したのか
いつもと変わらない笑顔でまた笑い
「マジか、楽しんでこいよ〜!」
そう言ってアキラやセラフ達の元へ走っていった。
アキラやセラフに近づくとまた、楽しそうに喋り始めた。
セラフに腕を回して抱きつく素振りを見せたり、アキラと何か話して笑い合ったりしている。
……モヤ
って、なんで僕が嫉妬してんだよ。
はー……最悪
脈なしだと言うことを突きつけられたみたいで無意識に顔の表情が死んでいく
「奏斗ぉ?…え、なんで顔死んでんの」
別の友達が顔を見て、引いたように言葉を口にした
『……失恋したかも、しんない』
「おー、そかそかぁ…。」
そう言って優しく肩を叩き、
カラオケに行くメンバーの所に連れて行く友人を見ながら、また一つ、ため息を溢した。
結論から言うと、全然カラオケを楽しめなかった
表情筋は死んでたし、途中から俺の失恋慰めパーティになってたし
本当に最悪だった。
その後、アキラやセラフ達にあって
今にも泣きそうになりながら抱きついて話そうとしたけど鬱陶しい顔をして追い返されてしまった。
…なんというか、もう
『死にたい』
「あ。奏斗じゃん?今帰り?」
そう可愛らしい声と共に
僕の隣に小走りで近寄ってくる人物
横を見ると、同じクラスの友達の女子だった
_雲雀だったらよかったなんて、僕最低だな
『そっちも今から帰んの?』
「うん。友達とデートしててさ〜、お開きになって帰ってたら奏斗に会ったってわけ」
そう言って楽しそうに話す彼女を見ながら
また一つため息を溢す
「…てか、表情筋死んでんね?どしたの? 」
『……』
「あーね、…まあ、どんまいだよ」
「良い人探しな」
僕の思いが伝わったのだろうか、彼女は遠い目をしながら僕の背中を叩いた
…あー、雲雀に会いたいな
そんな事を考えていると
一際目立つ紫色の綺麗な髪を視界の端に捉えた
『え』
そう、その姿は紛れもなく
渡会雲雀の姿だった
会えた、会えたじゃん
今この時だけは神様を信じたかもしれない
口元が緩むのを感じる
後ろから飛びついてやろうか
それとも名前を呼んで駆け寄るのもいい
『…ひば______________』
後者を選び、口を開こうとした
でも、僕の口からは息しか出てこなかった
「_______でさ、_______」
「あはは!なにそれ_______」
楽しそうに話す二人が目に映ったからだ
雲雀の横にいる彼女は何回か見た事がある
確か、昼休みの時に雲雀と仲良さげに話していた子だろう
「あれ、渡会くんって彼女いたんだ。」
意外そうに口にする彼女を置いて
僕の心はぐちゃぐちゃだった。
_______彼女、
そうか、彼女いたのか
『あの二人、お似合いだね』
「あーね。分かる!なーんだ、両思いだったんだね」
『…両思い?』
「え?知らないん?あの、女の子渡会くんの事好きだったんだよ?」
『そう…だったんだ』
その言葉に心の中の何かが壊れる音がした
恋が終わる瞬間は案外呆気なかった
その日から、雲雀を避けた
嫌いになった訳ではない。むしろそういう意味で好きだ
避けたのは僕の気持ちに整理をつけるためである。雲雀を巻き込んだのは本当に申し訳ないけど、この時くらいだけは我儘を聞いて欲しかった
「…ね。奏斗。なんで俺のこと避けんの?」
雲雀を避け、一人で帰ろうとしていたら
見つかってしまった。
雲雀は探るように僕を見ている
『…いやー、ほら!僕ら距離近かったしさ!…その、雲雀も彼女とか作りたい時期だろうし?』
自分でもなかなか意味が分からない嘘をつきながら、雲雀から目を逸らす
「彼女…?…なんで?」
『…いやほら、前さぁ、雲雀が女子と話しながら帰ってるの見つけてさ彼女なのかなーって』
「え?…は、なにそれ!おかしー」
『…は…はは、』
雲雀は目の前で笑っているが、
僕は心底笑えそうになかった
気まずい雰囲気が間を流れる
逃げたくなる衝動を抑え
無理矢理笑顔を作ると、雲雀から笑顔が消えた
「……あのさ、俺、なんかした?」
『……いや、雲雀はなんもしてない』
「じゃあなんだよ!?…言ってくんなきゃ分かんねえよ!」
『だからッ!関係ないって!』
雲雀の声を遮るように叫ぶ
大人気ない事をしている事は分かってるけど、流石に今グイグイ来られるのは堪えた
「………んで」
『え?』
「じゃあなんで避けんのッ…?」
さっきの姿とは想像もつかないようなか細い声が聞こえてくる
その声に思わず前を向くと、今にも泣きそうな顔をしている雲雀と目があった
「俺、なんかした?…ッわかんねえ、ッ…なんで避けんの…っ」
『そ、れは』
雲雀が好きだから
なんて、言えるわけねえだろ。
グッと唇を噛み締め下を向く
『ごめん、言えない』
そう吐き捨てるように告げると、
雲雀は裏切られたような
迷子になった子供のような顔をして 下を向いた。
その顔を見つめながら、立ち尽くす
僕からはなにも言わない。なにも言えない
ただただ、雲雀が喋るのを待つ
居心地の悪さを誤魔化すように雲雀を見つめていたら、
ずっと閉じていた口が微かに開いた
「…もしかして、あの子の事好きなん?」
『あの子?』
雲雀の言っている意味がわからなくて、
思わず聞き返してしまった
「ほら、お前が言ってたじゃん。俺の彼女かと思ったー…って言った子」
『…あぁ、…ね』
いや、そんなわけないだろ
僕が好きなのは雲雀だけなのに。
本当に鈍感野郎だ
でも、僕からはなにも言わない
この好意はバレちゃいけないし
雲雀だってきっと良い気はしない
ずっと相棒だと思っていた男から
急に『ずっと好きでした』なんて
気持ち悪すぎる
それで、気まずい関係が続いて最終的に会えなくなる運命なら
僕はそれを選ばない。
選びたくない
この想いを伝えて終わってしまうなら
このままが良い
雲雀は無言を肯定と受け取ったのだろうか、目を大きく見開いて、口を少し開けながら下を向いた
『…雲雀を嫌いになった訳じゃないから、安心して。』
そう言って雲雀に笑いかけると、
何かいいだけな顔をして僕を見た。
視線を気まずそうに逸らし、意を決したように僕を見た
その瞳は迷いと何かで揺れている
「…ッほん、とに…好きなん?」
『……』
その質問には答えない
意地でも、好きとは言わない
理由は簡単だ。
その子の事が好きではないから
雲雀が何のために2回聞いてきたか、
僕には分からないけど
どこか勘づいたものはあった。
雲雀はきっと、あの子の事を奪われるのが怖いのだろう
その子の事が好きだから、誰にも奪われたくない
_きっと、そういうことだ。
雲雀が僕のことを好きになってくれることなんて、この先、一生ないってことをもう僕は知っている。
きっと雲雀の目には
相棒 としてしか映されていないのだろう
僕が女の子だったら、
雲雀の目に 好きな人 として映ることが出来たのだろうか
…なんて、考えるだけ無駄か
「ッなんか、言えよ」
『………ごめん。』
そう呟くと、雲雀の瞳が大きく開き、
ポロッと涙が溢れた
「…ッ、な、んで、だよ…ッ」
『ごめん…』
謝る意味もない。
けど、何を言えばいいか正解か、なんて今の僕には分からなくてそう言葉を紡いだ
その言葉を聞くや否や雲雀はまた瞳から涙を溢し始めた。さっきとは比べ物にならないくらい、
どんどんと頬を濡らしていく。
雲雀の口から嗚咽がこぼれて、苦しそうに息をしていた
「…な、んでッあの子なん…っ、お、れのほうがッず、っと、すきだ、った」
『……は』
______________え、今、なん…て
「おま、えがッ、他の、人っとッ、ご、はん食べて、るのと、か…!遊びに、行ってるの、とかッ…ぃや、だった」
『え、…いやッ、ちょッ_______』
そう言葉を発する前に、
雲雀の体が僕の体を抱きしめた
『えッ…ひ、ば_______』
「なにも言わんでッ……」
「おねがい、」
雲雀はそう言って、縋るように僕の首元に顔を埋めた
背中に回された腕は震えていて、今にも壊れそうな感じがしていた
体がピシリと固まるのを感じる
その瞬間、また雲雀が口を開いた
「かな…と、…す、き…」
そう言葉を発した雲雀は
いつもの姿とはまるで見る影が無く、
弱々しくて声が震えて掠れていた
拒絶してほしくない、嫌われたくない、離れたくない、その感情一つ一つが嫌というほど伝わってきて胸がドクンと鳴った
片想いだと、叶わないと、思っていたのに
『_______…雲雀、』
ねえ、神様。
一つだけ、僕の願いを叶えてよ
『…僕も、好き…だよ。』
雲雀と一生一緒にいられますように。
なんて、
重すぎるのかな。
【結ばれた後の二人】
数ヶ月後
センシティブ注意です
『ッ、ひばり…』
汗ばんだ雲雀の首筋に顔を埋め、
チュッとリップ音を立てる
「っ、こらっ…おいッ、今、帰ってきたばっ…か、!」
ペロと舐めると、「んっ…!」と声を震わせ、ビクンと体が跳ねた
それに僕の何かが大きくなるのを感じながら、雲雀の性感帯と呼ばれる場所を優しく撫でる
コリッと綺麗なピンク色の乳首に触れると、雲雀の口から甘い嬌声が溢れた
「んッ…んんっ、…擦っちゃ、…やッ…だ、めだって、かなとッ」
擦る度に体をピクンピクンと震わせ、ふるふると頭を横に振る雲雀を見ながら
舌なめずりをする
乳首を弄っていた片方の手を止め、雲雀の陰部に触れると、雲雀の口から一際デカい声が出た
「く…ッぁ♡……ん、ふ…っふぅ〜ッ…‼︎…っぇうッ…んや、ッ、ちょ、…ば、か!」
『…雲雀ッ♡』
「ッ!?おい、かなと!!……っぅ、ッ、尻はだ_______ッ、め♡ッあぁ”♡♡♡」
_____________________
※前戯飛ばします。すみません💦
_____________
「あッ…んあ、♡あッ♡♡ぅ、んぅ…あ”ッ‼︎♡」
とちゅとちゅと突く度に甘い声を漏らし、
必死に枕に顔を埋める雲雀
首筋に顔を寄せ、キスマークをつけるとトロンとした顔をした雲雀と目があった
「も、…やッ、♡…いっちゃ、ぅ」
『ッ…可愛すぎッ……ほら、イケ……よッ”!!』
「あ”ああああああ〜〜〜ッ_______ッ”“!!♡♡」
ゴリュュュッ!!
と、一際デカい音が鳴り、雲雀の腰がビクンッと反る
バチュン!バチュン!♡♡
と水の音と皮膚がぶつかる音が部屋中に響き渡り、雲雀の声と汗の匂いで頭がフワフワと浮遊感に襲われる
「あ”ッふぁ♡…ぅ”っぐぅ♡い”ッ…_く、ッ、いッく…!!い、くッぅうううううう♡!!!」
堪えきれなくなったのか、
雲雀の性器から勢いよく精子が発射された
ぱたぱたと、シーツに溢れ、雲雀の身体がヘタリとベットにしずむ
やりすぎたか、と心配して顔を覗き込めば
ニヤッと笑う雲雀と目があった
「ば…か、がっつき、すぎ。」
そう言って、僕のおでこにキスを落とすと、そのまま目を閉じた
『_______〜〜〜ッッ‼︎……かわい、すぎでしょ、ッ』
もう一回トイレで抜くことになったのも
また、別の話だ。