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みなさんよろぶん🖐🏻
初めましてオリゴ糖と申します‼️これからバンバングクミン書いていきます‼️
初投稿はグクミンの”友達じゃ満たされない”を書いていきます‼️‼️
⚠️地雷の方.嫉妬等が苦手な方は回れ右でお願いします⚠️
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🐣side。
“「恋愛禁止」”
それはファンに向けられた言葉のはずなのにどうして俺が1番縛られてるんだろう。
すぐ隣に座るあいつをチラッと見てみる。端末を弄る横顔は綺麗だった。長い睫毛に高い鼻、思わず見蕩れてしまうほど。
俺の視線に気付いたのか端末から視線を此方に移す。その動作でさえ綺麗だった。
『どうしました?』
その声に我に返る。…まずい見過ぎた。
「…ッ別に。」
俺はすぐに視線を前に移す。見てたのを誤魔化すように前髪を弄る。
『…ジミニヒョンってさ、』
すぐ隣に座っていたはずなのに、いつの間にか距離が近い。
『俺のこと、避けてるよね?』
心臓が止まる感覚になる。
「…は、?」
『目、合わないし。』
グカは気づいてる。
「…忙しいだけ。」
そう言った瞬間顎を持ち上げられた
『嘘つくとき、声ちょっと低くなる。』
「なッ…!」
『俺、ちゃんと見てるから。 ヒョンのこと 』
それだけ言って、何事もなかったみたいに立ち上がって何処か行ってしまう。
…心臓がうるさい。
バタン”。扉が閉まる音が、やけに大きく響いた。
ちゃんと見てる、なんて。
そんなこと言われたら――
期待してしまうだろ。
「…ずるい。」
そしてそのまま自室に戻る。
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🐣side。
目を覚ますと夜になっていた。
「んッ~“…、」
窓から外を見る。もう街灯が着いていた。
街中を照らす街灯は少し寂しそうに光っていた。
その時
ブブッ_とスマホが鳴る。相手は他の誰でもないグカからだった。胸が高鳴るのが分かる。
グカのアイコンをタップしてトーク画面に移る。
〈ヒョン、今日言ったの本当だからね。〉
それだけだった。それだけだったけど胸がぎゅっと痛むのがわかる。
既読をつけて、スマホを伏せる。
返せない。
これ以上優しくされたら、終わる。
また目を瞑って眠りにつく。
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深夜2:00。
はっと目が覚める。スマホの電源を付けると時刻は2時を指していた。寝すぎてしまったみたいだ。
「はぁ…喉乾いた」
布団から降り。スリッパを穿けば
自室から出て喉の乾きを潤す為にキッチンへ足を運ぶ。
キッチンに着くと思わず足を止めた。
電気は消えてるのに冷蔵庫の前に人影。
『…ヒョン、?』
心臓が跳ねた。
『既読、つけたのに返さないんだ』
低い声が、静かなキッチンに落ちる。
逃げ場がない。
冷蔵庫の光だけが、やけに明るい。
「別に、返す内容なかったし」
なるべく平然と返したつもりなのに、喉が乾いているのが自分でも分かる。
『嘘。考えてたでしょ』
一歩、近づく足音。
距離が、近い。
「……何を」
『俺のこと』
即答だった。
心臓が跳ねる。
「自意識過剰」
そう言って横をすり抜けようとした瞬間、腕を掴まれた。
強くはない。
逃げられない程度に、軽く。
『ヒョン』
名前を呼ばれるより、この呼び方のほうがずるい。
「さっき、“ずるい”って言ったよね」
息が止まる。
「聞いてたのかよ」
『聞こえた』
少しだけ、笑ってる。
でも目は笑ってない。
『何がずるいの』
問い詰める声じゃない。
確かめる声。
「……」
言えるわけがない。
ちゃんと見てる、なんて言われて。
期待するなってほうが無理だ。
沈黙が落ちる。
そのまま、ゆっくり手が離れる。
ほっとしたのに、少しだけ寂しいと思った自分に気づいて、余計に苦しくなる。
『俺さ』
不意に、真面目な声。
『ヒョンが思ってるより、子どもじゃないよ』
視線がぶつかる。
逃げたいのに、逸らせない。
『だからさ』
一瞬だけ、距離が縮まる。
触れそうで、触れない。
『期待させるようなこと、無意識でやってるわけじゃない』
「…!」
……それは。
それはつまり。
喉が詰まる。
「俺は——」
そこで、足音。
廊下の向こうから誰かの気配。
ぱっと離れる。
タイミングが悪すぎる。
「水だけ取りに来た」
いつもの顔。
いつもの声。
さっきまでの空気が、嘘みたいに消える。
コップを取る手が震えているのを、気づかれないように必死で抑える。
すれ違いざま。
耳元で、ほんの小さく。
『…逃げないでよ、ヒョン。』
低い囁き。
足が止まりそうになる。
でも振り向けない。
振り向いたら、全部こぼれる。
背中越しに聞こえる。
『…おやすみ、ヒョン。』
それだけ聞こえた。
部屋に戻って、ドアを閉める。
背中を預けたまま、ゆっくり座り込む。
……終わった。
いや、終わってない。
始まってしまった。
ポケットの中で、スマホが震える。
画面を開く。
〈逃げないでって言ったの、本気だから〉
心臓が、またうるさい。
ベッドに倒れ込みながら、天井を見上げる。
「……ほんと、ずるい」
でも。
逃げる気なんて、最初からなかったのかもしれない。
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逃げないで、と言われた夜。
既読をつけたまま、返せないメッセージ。
それでも翌日、何事もなかったように始まるリハーサル。
だけど——
ステージに立った瞬間、
絡む視線。
逸らせない。
逸らさない。
『ヒョン、今日ちゃんと俺のこと見て』
イヤモニ越しの低い囁き。
完璧でいようとするほど、崩されていく距離。
さらに、他メンバーとの何気ないスキンシップに生まれる嫉妬。
初めて見る、余裕のない年下の顔。
『俺だけ見てって言ったら、困る?』
逃げ続けるのか。
それとも——
次回、
「期待してるのは、俺だけじゃない」