味のり様のコンテストに参加してみます✨
最善を尽くします👊🏻🤍
⚠attention⚠
桃赤
ハピエン(?)
死ネタ
桃さん▹▸🩷️
赤さん▹▸❤️
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
🩷️side
付き合ってから2年11か月。
🩷️ りう、ら…
❤️ なに…?
🩷️ ごめッ、なんでも、ない…
❤️ あ、そう。
愛も冷めどきかな。
❤️ 《📱弄》
スマホと睨めっこをする彼女を見るのも、正直飽きた。
🩷️ あ、りうら、さ…
デスクワークをしながら声をかける。
❤️ ん~?
🩷️ その、1週間後、付き合ってから3年じゃん?
🩷️ 今年、何しようかみたいな、笑
❤️ あー、別に、
❤️ 何もしなくて良くない?
一瞬音が消えた気がした。
🩷️ そう、だよね。笑
🩷️ ごめん、そうしよっか。
彼女からの返事はなく、ただスマホをいじっているだけだった。
🩷️ ッ……
結局この空気に耐えられず、部屋に籠ることにした。
なんとなく、部屋を見渡す。
2人で撮った写真。
メンバーと撮った写真。
誕生日の日にりうらから貰った桃色に輝くネックレス。
そして手元には1年記念に2人で買ったペアリング。
🩷️ どうしてっ……ポロポロ
もうそろそろ3年が経つ。
りうらに対する愛が冷めたことは一度もない。
けど。
その愛は一方的なものなのかもしれない。
りうらの薬指にペアリングはついていなかった。
🩷️ りうら……ポロポロポロポロ
🩷️ 大好きだよ…ポロポロ
返事など来ないのに、自分しかいない部屋で呟いた。
1週間後。
りうらと付き合ってから3年の日だ。
重い足を動かしリビングに行くと、彼女は既に起きていた。
🩷️ りうら起きてたんだ。
❤️ ぁ、おはよ。
🩷️ 今日はスマホ弄らないんだ、笑
❤️ ぇ、?
🩷️ ぁ、や、ごめん。
❤️ う、ん…
❤️ ない、くん……
🩷️ ぇ……
約1か月ぶりに名前を呼ばれた。
❤️ ない、くんっ……ポロポロッ
🩷️ りうら…?
どうして。
どうして泣いているの…?
🩷️ ど、した…?
❤️ 大好き、っ……ポロポロポロポロ
そして今気付いた。
🩷️ ペア、リング……ポロッ
❤️ ポロポロポロポロッ…
りうらの左手薬指にペアリングがついていた。
持っ、て、たの……?
❤️ ないく 、
❤️ 別れよっか! )ニコッ
🩷️ は 、 っ ?
❤️ 今までありがとう。
❤️ 愛してる、よ…ポロポロ
🩷️ ぇ、ねぇ、りうら……ポロポロ
🩷️ どうしてっ……?ポロポロ
振るなら泣くなよ。
ペアリングなんて捨てろよ。
どうしてっ。
〉ガチャン…《🚪閉》
リビングに、玄関扉の閉まる音だけが響いた。
🩷️ ポロポロポロポロッ……
〉ブーッブーッ
🩷️ 通、知…?
りうらからのメッセージだった。
『りうらの部屋にプレゼントあるの。』
『最後のプレゼント。』
『受け取ってほしい。』
🩷️ なんだよっ、それ…ポロポロ
りうらが使っていた部屋の卓上には、1つの封筒があった。
〉ガサ ッ…
🩷️ 何、これ…
中には桃色の糸が入っていた。
そしてアクセサリーボックスだろうか。
封筒のすぐ側にキラキラ輝く何かが詰まった箱が置いてあった。
🩷️ ……!!
🩷️ ふざけんなっ……ポロポロ
箱の中には
りうらの誕生日にあげた赤色のネックレス。
手紙。
ブレスレット。
ピアス。
指輪。
今まであげたもの全てが詰まっていた。
🩷️ なんで捨ててないのっ…ポロポロ
いつからかりうらはプレゼントしたものを身に纏わなくなった。
だから勿論、てっきり捨てていると思っていた。
🩷️ あれ……?
箱の底には俺のあげた覚えのない一通の手紙があった。
🩷️ りうらの、字………
ないくんへ。
ごめんね。
ごめん。
別れたくなかった。
けどもう遅すぎた。
最低な彼女でごめんね。
けど本当に、大好きでした。
さようなら。
🩷️ どう、いう、こと……?
〉ブーッブーッブーッ
今度はメンバーからの電話がきた。
🩷️ もしもし…?
〉ない、こ…
〉 りうら、空、逝ったで…
🩷️ 空…?
🩷️ は 、?
〉 黙っとってごめんな……
〉 ごめん………
🩷 やだ、ねぇ、もう何も言わないでっ…ポロポロ
〉 ッ…
🩷️ もう、良いって…ポロポロ
知りたくなかった。
気づきたくも無かった。
嫌われて、別れた。
それだけで終わらせたかった。
〉 病気、やってん。
🩷️ ポロポロポロポロッ……
〉 半年前くらいに余命、宣告されとって。
〉 いつ、心臓止まってもおかしない言われて。
〉 ここ1週間のりうら、ほんま死にそうやってんよッ…
〉 3年記念、祝えへんかも言うてたッ……
〉 桃色の糸は、3年記念のプレゼントやって。
🩷️ いや、だっ…ポロポロッ
〉 りうらは、ないこのこと嫌いになろうとしとった。
〉 ないこと一緒にいると死ぬの辛くなるからって。
〉 俺とあにきしか余命のこと知らんねん。
〉 さっき、りうらから電話きて。
〉 病院おったんやて。
〉それで、
〉 空へ、旅たったッ…ポロポロ
🩷️ ポロポロポロポロッ…
〉 それでな、りうらからの、伝言…ポロポロ
〉 “絶対死ぬな。”
〉 “もう、ないくんのこと好きじゃないから、”
〉 “追いかけてこないで。”
〉 “りうらはないくんと別れられて今幸せ。”
〉 “悔しかったらないくんも生きて幸せになって。”
〉 “桃色の糸でりうらとないくんは繋がってるから。”
〉 “死のうとしても無駄だよ。”
〉 “今まで、ありがとう。”
そのまま通話は切れた。
🩷️ 馬鹿……ポロポロポロポロ
🩷️ 幸せに、なってやるっ……ポロポロポロポロ
3年後。
りうらの3周忌の日。
本来なら今日、付き合って6年記念のデートでもしていたのかもしれない。
ペアリングを薬指につけ、
お墓に紫色の桔梗の花をそえる。
足首には3年前にりうらから貰った糸で作った、ピンク色のミサンガ。
願い事は、
『もう一度逢いたい。』
お墓の前に立ち、手を合わせる。
🩷 りうら。
🩷️ 今おれ、
🩷️ すごい幸せだよ。
🩷️ 悔しかったら戻ってきて、俺よりもっと幸せになれw
🩷️ 俺が幸せにするから。
コメント
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P.S 最優秀賞ありがとうございます😭🙏🏻´-