元カノ話
「俺さ、元カノと復縁したいんだけど~」
彼がそんな事を言い出したのはついこの前の事
いつものように彼と出掛けていると、彼の元カノらしき女性が
彼に話し掛けた。
「○○君じゃん~久しぶり」
私は、その女性を見て何故かイラつきが止まらなくなった
だが、私は何も言わずその会話を聞いていた。
「○○君の彼女さん?」
「おう、俺の彼女だ」
普通の会話だったが、彼の顔を見る限り
私と話す時より笑っているように思えた
私と話している時の横顔と
元カノと話している横顔は凄く違和感があった。
何故、私と話している時は真顔なのだろうと
私は更にイラつきが止まらなくなって
「もういいから、行こうよ」
と、言ってしまった。
彼は
「そんな事言わずにさもっと会話させてよ
久しぶりの再会なのに酷いな~」
と、言った
私は、(酷いのはどっちよ…)と思ったが
とりあえず待ってみた
30分も会話している2人を見て
呆れた私は、そそくさと足を進め
彼を置いていった。
会話が終わったかと思えば
彼は私のあとを追ってきた。
「会話終わったの??」
「おう」
やっぱり、その時の顔は元カノと話している時と違った
「私は本命じゃない」
なんて思ったが、我慢した。
彼に「また明日」と言って
家に向かった。
歩きながらLINEを開く
1件の通知が来ていた。
小学校から一緒の友達だった
確かめると
「あんたの彼氏さ~元カノの家行ってるっぽいよ??」
(え…?元カノの家…?)
そんな事を考えながらも
すぐに彼に電話を掛けた
彼は全然電話に出なかった。
だが、何度も繰り返して電話を掛けると
5回目くらいでやっと出た
「なんだよ」
「友達から聞いたんだけどさ、元カノの家行ってるの??」
「そうだけど??」
「いや…そうだけど??じゃなくて…」
「忙しいから切ってもいい~??」
「え、ちょ…」
ブチッ
そこで電話が切れた
私は聞き逃さなかった。
元カノの声が聞こえた事を
「何々??今カノちゃん??今カノちゃんより私が好きでしょ??」
という声
私は涙が止まらなくなっていた
無意識に溢れていたのだ
私が「本命」なのでは無く
元カノが「本命」なのだと…
私は、彼にメッセージを送った
「元カノと私を比べないでよ…」
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