青「 …、ほとけ」
水「ん … ?」
青「小さい願いでも、ずっと思い続けろよ」
水「どういうこと … ?」
今日は星が綺麗に見えるとニュースで見たので
水色の彼と一緒に星を見に行った。
青「…、なんでもない」
青「てか今日は星がたくさんあるな」
水「そうだね、今日は快晴だったからよく見えるね」
青「ほとけはさ、願い事とかあんの?」
水「願い事 … ?」
青「おん。」
水「う ~ ん …」
彼は数秒考え、こう言った。
水「… いふくんと居られればなんでもいいや」
青「… あっそ」
水「あ、照れた。」
青「照れてねぇから!」
青「… そうだほとけ」
水「ん ~ ?」
青「これ、やるよ」
水「花 … ?」
彼から渡された花は茶色の花だった。
青「そ、『チョコレートコスモス』」
水「チョコレートコスモス … ?」
青「ま、意味は気にせんくてええよ」
青「おれさ、ほとけと一緒に活動できて、付き合えて嬉しかったわ」
水「なに?w 急に真面目になって …」
月に照らされた彼は
どこか儚くて
触れてしまえば消えてしまう。
そう思えるような顔をしていた。
青「さ、寒くなってきたし帰ろか」
水「うん …」
青「あ、俺用事あるから先帰っててええよ」
水「わかった ~ 」
水色の彼の背中を見つめ
俺は小さな願いを星に託した。
青「ほとけが俺を忘れて幸せになれますように_」
青「ん … ?」
青「雨 … ?」
雨だと思っていたその水は
自分の目から零れているものだった。
青「あれ … なんでや …」
青「止まれッ … 止まれッ …」
何度拭っても止まらぬ涙
まるで彼のような水色の雨は
ずっと降り続けていた。
コメント
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チョコレートコスモス題材にした話丁度書き途中だったから出てきた瞬間うわぁぁってなった…(?)
うわぁ、めっちゃ儚いですね…何かあったんでしょうか。 まろさん、病気か何かで先が長くないとか…?