テラーノベル
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⚠︎nmmn作品、二次創作です!お名前をお借りしているご本人様方とはなんの関係もございません!くれぐれもご本人様方の目に入らぬようにお楽しみください⚠︎
⚠︎nmmn(ナマモノ)ルールがわからない方は回れ右をして、調べてから閲覧して頂くようお願いします。
⚠︎センシティブ、性的な表現が含まれますので、18歳未満の方は閲覧を控えて頂くようお願いします。
(今回18禁シーンはございません)
この作品に登場するkpは、
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『 それを素直に俺に裏で直で言ってくれる所が、好きです。 』
いつもの時間。いつもの通話。いつもの編集。
俺は弐十。VTuberとしてYouTubeを回しているうちの一人だ。
今日も今日とて、編集作業に勤しんでいる。
今日は通話の気分だったためいつものサーバーに来たが、珍しいことに誰もいなかった。
「(…誰か来てくれるかな)」
そんな風に思いながら作業を一人で進める事30分。
テロン、という軽快な音が誰かの来訪を告げた。
アイコンを確認して、誰が来たのかを確かめる。
「…あっ、トルテさんじゃん!」
「…うぇーす」
俺の呼びかけにダルそうな挨拶を返してくる彼は、キルシュトルテ。寝起きだろうか。動画の時より数段声が低いし、ガラガラだ。
「…にとちゃん、今何してんの?」
「ん?編集してるよー?」
「んー…、俺もやるかぁ…」
寝起きのぱやぱやした声で喋っているトルテさんは何だか可愛い。配信には載せられないようなカサついた声も、俺達にだけ聞かせてくれる気の抜けた声も、全てがキルシュトルテという人間を際立たせている。
俺は、このキルシュトルテという人間が、好きだ。
そのまましばし無言で作業を進める。
お互いのキーボードを打つ音、呼吸音、布擦れの音、グラスの氷が溶けてカランと立てる音。
互いの生活音がヘッドフォンを通して筒抜けになっている。
二人っきりで作業したこと、あんま無いかも。
ふと、そんな考えに至る。
サシでコラボとかはした事があるが、裏で作業通話ってあまりないかも。
そう考えると少し小っ恥ずかしい気持ちになってくる。
何か喋ろうとも思うが、向こうが集中して作業しているのを邪魔したくはない。
そうぐるぐると考えていると、優しい低音が耳に響いた。
「…おれさぁ、まじお前に会えてよかったわ」
「…え?」
キルシュトルテの唐突な発言に少し驚く。
彼はこんな風に走馬灯界隈で切り抜かれそうな事を直接言ってくるような人ではない。
「…こんなに相性良いって思えるやつ、あんまいねぇからさ」
「…えっ、え〜?どうしたのトルテさん、もしかしてお酒入ってるの?」
「うるせぇなぁ日頃の感謝だ感謝」
もごもごと喋っていたのに急に文句の壁を作って逃げられてしまう。
やばい、可愛いな今日のトルテさん。
いつも彼の言動に可愛いなぁと感じる事はあったが、今日は一段と可愛い。
「んっふ、…かわい」
「は…、」
「え?」
不意にトルテさんが気の抜けたような声を出すので思わず聞き返すが、返事は帰ってこない。
あれ、…もしかして声に出てたか……?
「っあ、あーーー!いや別に変な意味とかじゃないから!また腐女子がつくわまじで!」
「…いや、わかってっし…、ちょっと、びっくりしただけ」
あれ、いつもの罵声が飛んでこないな…
もしかしてほんとに寝起きのまんま来てるのかな。言動の節々からそんな感じするし。
そのまま何となく黙って編集を続ける。
指はカタカタと動いているが、内心全く集中出来ていない。動揺が隠せない。
それはトルテさんも同じのようで、明らかにさっきよりガサガサと身じろぎする音が増えている。
なんか変な汗も出てきた。なんか今日の俺おかしいな。いつもならこんなの笑い飛ばしてそのまま会話続けられるのに。
それは、キルシュトルテの妙に甘い声のせいだろうか。それとも、からかってくれる人もいないこの二人きりの状態がそうさせているのか。
それとも。
胸に秘め続けたこの思いが膨らみすぎて、はち切れそうになっているからなのか。
「…なんか喋れよ弐十くん、気まずいやん」
「…えっ、あ、いや〜…なんか撮影じゃないからテンション入らなくて」
「…俺と普段喋ってんのは撮影だからってこと?」
「はい?!何めんどくさい彼女みたいなこと言ってんだ!」
そう言っていつものようにノリツッコミしたら、大体笑うか、またボケを繰り出してくるはずなのに返しが来ない。
お互いにまた黙ってしまって、気まずいのだが。
心臓がドキリと嫌な音をたてる。
先に口を開いたのはキルシュトルテだった。
「……ん…、まぁ…」
「…彼女になれるんだったら本望だけど?」
そんな事をボソッと口に出す。
え?は、ん?今何て言ったこの人?
”彼女になれるんだったら本望?”
つまり、なんだ、
おれの彼女になりたいってこと?
そんな雰囲気、今までなかったじゃないか。
ただの相棒として接してきて、なのにこんな、
こんな形で気持ちをさらけ出されるなんて。
こっちは何年我慢したと思って…
なんて、心内ではたくさんの文句が浮かんでいるのに、言の葉となってはくれない。
その葉は、俺の口から芽を出す事はなかった。
「……ぇ…、…」
「………」
ただ、掠れた喘ぎが出ただけ。
心の奥から溢れ出た嘆きが音になって漏れ出ただけ。
やっとの事で言葉を取り戻し、声をかけようとする。
「………、トルテさ、」
「なんてな!」
は、
「……は???」
「はっ、弐十くんまさか本気にしてないよねぇ???BL営業でしょ!」
「…、はぁぁアア?!!!!
おまっ、お前!!!ほんっと可愛くねぇなぁキルシュトルテ!!!」
「笑笑笑」
結論:キルシュトルテは可愛くない!!!!💢
コメント
1件
感想、読ませていただきました! 最初の「お前に会えてよかった」からの流れ、すごく良かったです。普段はそういうこと言わないトルテさんがぽろっと本音をこぼす感じに胸がときめきました。その後「彼女になれるんだったら本望」からの「なんてな!」の畳みかけ、思わず「あっ!」って声が出ましたよ。冗談でごまかすトルテさんと、それに全力でツッコむ弐十くんの掛け合いが絶妙で、二人の空気感に惹き込まれました。続きが気になります…!