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今回で第6話目!いやぁ早いですね(?)
そして更新遅くなってしまいすみません!!リアルでめちゃんこ忙しかったんです🥲
それではどうぞ!!
まだまだ降谷さん目線続きます。
今は寝具コーナーの中、子供用の布団を見ている。
ベッドは要らないのか?聞いてみたところ、ふかふかすぎて眠りすぎるため敷布団派らしい。なんだその理由は…
適度に厚みのある布団と掛け布団、毛布に枕を選び、今はカバーの柄で悩んでいる。シンプルなモノトーンと、おそらく彼女の好きな動物である黒猫が描いてあり、ベースは白色のものだ。
「両方買うか?」
「二つもいらないもん……うーん……」
緊張感するから敬語、と言っていた彼女も、今は子供らしく砕けた口調である。阿笠邸を出る前に、子供らしい振る舞いをしてくれてと頼んだのは自分だが、こうもあっさり敬語が外れるとは思わなかった。
「こっちにする」
小さな人差し指が指した先はベースは白色で黒猫が描かれたものだった。
布団の品番が書かれたカードとカバーを片手にレジへ向かうと、くいっ、と反対側の手を引かれた。
「ねぇ、お布団どうやって持って帰るの?」
「ああ、流石に配送かな。僕の車には乗り切らないだろうし」
「……その、大丈夫……なの?」
最近はドラマや小説でもよく出てくるからだろうか、公安は自分の痕跡を残してはいけないと知っているらしい彼女は、住所と名前を書く必要がある配送に関して心配のしているようだった。
控えめに繋いでいた手を離して、目線を合わせるように抱き上げる。……驚いているらしい。遠い昔、同じくらいの背丈で見ていた丸い瞳が見開かれている。
「大丈夫だ」
安心できるように、少し安室透の仮面をずらして言えば、彼女には伝わったらしくホッと息を吐いている。
「安室透の名義の家だからね、知られたところで特に問題ない。戸籍を調べようが、安室透と東雲澪華はちゃんと親戚関係にあるし、子供用品を買ったところで違和感は持たれないよ」
声を潜めて、彼女にしか聞こえないように言えば、そうですか、と言ったきりくるりと背をそっぽを向いてしまった。
よく見れば少し耳が赤い。
かっこいいから。
そう言って照れていた、いつかの少女をもう一度思い出す。
「ねぇ、もしかして照れてる?」
今にも溢れそうな笑い声を噛み殺して聞けば、右肩に添えられていた手につねり上げられてしまった。
どうやら本当に照れているらしい。
「ふっ、ふふ、っんックク、そうかッ……!ちょっとっ、ふふッ……!近すぎたかなっ、」
「笑わないでください」
思わず抱き上げた手に力が入る。ちょうど目の前にあった彼女の腹に額をくっつけて、今だにじわりと込み上げてくるむず痒い心を笑いながら押し留めていく。
こんなことではいけない、というのは分かっていたが、どうにもツボに入ってしまったらしい。
痺れを切らした彼女にバシバシと背中を叩かれるまで含み笑いは止まらなかった。
目線雛(現在は東雲澪華)に変わります
現在地はショッピングモール内にあるドラッグストア。カゴの中には歯ブラシに歯磨き粉などなど、
ちなみに降谷さんは愛車のRX-7のもとだ。先程食器類も購入したため、一度トランクの中に積みに行ってくれて。
多分今はお店の近くのソファーに座っていると思う。
一緒に駐車場へ連れて行かれるところを恥を忍んで下着を買うのは見られたくないと死にそうな顔で伝え、お金だけ預かって今ここにいる。
無地の下着を購入すると、なるべく外から見えないような梱包にしてもらい。それを受け取った、お店を出ると少し遠くのソファーに座っている降谷さんが見えた。
そこに向かって歩いていると、ケーキ屋が見えた。
匂いにつられてそこに入る、一応前に働いて稼いだお金を持ってきていた。
一応家に住ませてもらうから降谷さんの分も買っておこう、そう思ってケーキを見ていた次の瞬間だった。
“手を挙げろ…!!この子供がどうなってもいいのか!!早く金を出せ!!”
……自分はどうやら人質というものになってしまったらしい。
ドラマでは結構見ていたが、人質になるなんて思ってもいなかった。
相手は男性で結構ガタイが良いすぐに首を腕で絞められるように捕まってしまった。
私は抵抗出来ず、店員もパニックになっている様子だ。
それを怒った犯人は私の頬にナイフで刺してきた。
「…痛ッ……。」
本当にやめていただきたい、傷は深くはないし、薬を飲まされたときよりかはまだマシだが痛いものは痛いのだ。
はぁ…っと溜息をつきたいのを我慢して周りを首を動かさないように見てみる、何か脱出できる方法は無いかと探っているが
周りには美味しそうなケーキしかない…
首元を腕で掴まれているため、息もどんどん苦しくなっていった。
するとお店の中に1人、誰かが入ってきた。察した方も居るだろうけどもちろん
降谷さんだ。
降谷さんは私を見つけると驚いて目を開いているが、すぐに冷たい目線に変わる。その目線の方には私の首を腕で掴んでいる犯人だ。犯人は声を荒らげて
“入ってくるんじゃねぇ…っ!この子供どうなってもいいんだろうなぁ?!”
といった瞬間、降谷さんは何も言わずに犯人の手首を掴まえて捻り。犯人の腹を地面に叩きつけて取り押さえた、店の外に居た人が通報してくれたらしくちょうど警察が着て犯人を連れていった。
「透お兄さん…、ありがs」
「何をしているんだ君は…!危なかったじゃないか!!」
降谷さんはやはり怒っていた。けれどそれよりも目に入ったのは降谷さんの心配している顔だった。
「怪我もしている…1回このハンカチで血を止めておいて」
綺麗でシワ一つないハンカチを受けとり、言われた通りにする。こんな綺麗なハンカチを汚すのは嫌だが、拒否しても結局は強制的になるだろう。
近くのお店で消毒などを購入し、応急処置をしてくれた。
「本当に君が無事で良かったよ。」
「ありがとう、透お兄さん。」
さっき言えなかったお礼を言うと、降谷さんは微笑んでくれた。
機嫌が治ったのか笑顔で ひょいと私を抱えて歩き出す。
何故この人は抱っこしたがるのだろうか。
斜め下から放たれる美のオーラは直視出来ない、
けれど高いところからの景色は悪くない。
「粗悪品、と言ったところね」
そのまま車にたどり着いたところで、タイミングよく灰原さんから着信があった。
「推測でしかないけれど、どこかでアポトキシン4869を手に入れたグループが自社製造を試みたんじゃないかしら。血液と皮膚組織しかサンプルがないからある程度のことしかわからないけど、成分はかなり近いと思うわ。少なくとも製造元は買っていたグループじゃないわね。これだけオリジナルに寄せて作る製薬技術があるなら、わざわざ麻薬を買ったりしないもの」
「そうか……解毒薬の方は?」
「粗悪品そのものがないから時間はかかるけど、アポトキシン4869の解毒薬をベースに調合していくわ。順当に行けば二年、運が良ければ半年ってところね」
「……君には苦労をかけるな」
「根本的原因は私にもあるもの。気にしないでちょうだい。定期的に検体の採取が必要になるからその都度連絡するわ」
「よろしく頼むよ、ありがとう」
携帯にコツリと爪の当たる音がして通話が終わったようだ。
順当に行けば二年。
一つの病原体に対し、ワクチンを作るのに十年という話を聞いたことがある。それに比べるとかなり早いように思う。彼女はよほど腕の良い科学者なんだろう。
「さて、そういえば朝食もまだだったな。ファミレスにでもいこうか」
そういえばそうだった。ついでに言えば、私は忙しさのあまり昼も晩も食べ損ねている。
「ファミレスっておかゆありますかね?」
「おかゆは流石にないんじゃないか?体調悪いのか?」
「あ、それは全然大丈夫です。ただこの一週間ロクなもの食べてないのでお腹壊しそうで……」
「ああ……」
少し前の、七徹社畜話を思い出した、青灰の瞳からスッとハイライトが薄れて、どこか遠くに視線を飛ばして。
なかなかないだけであるんだろうな、長期徹夜。
「まぁちょうど食器も買ったしな、僕が作るよ」
「えッ…」
私は、驚いたような絶望したような顔で降谷さんを見た。こんな反応をしても仕方がない理由がちゃんとある。
これは中学生の頃、降谷さんと同じ班になったときの家庭科の授業だった…
「1人1品。持ってきた材料で作るのよー!レシピはあらかじめ書いていたやつを使ってねー!」
と家庭科の先生が言った。
私の班は4人班。諸伏くんと降谷さん、そして私と私の友達だった。
諸伏くんは慣れた手つきで料理を作っていき、私も友達と協力してなんとか作り上げた。ここまでは順調だった、ここまでは…
〝 ボン!!ヒュ~ゥ ‥ゥ〟
聞いたこと無い音が家庭科室に響き渡る。そして数秒後には煙臭くなった、急いで私は振り返ると銀色から真っ黒になったフライパンを持って驚いている降谷さんだった。急いで窓を全開に開けて皆避難する、幸いフライパンが焦げるだけで済んだけれど降谷さんの作ったものだけ丸焦げになってしまった事件があった。それに作ったものを交換してみてと先生が言っていて、降谷さんのを食べたら塩っぱいし、なんか、辛いというか…よくわからない味で……
こんなことを思い出したことを察した降谷さんは、少しムスッとした様子で
「安心しろ、景に教わって今は得意だよ」
と言って車を走らせた。
どうしよう…不安しかない……
…す、すごい!調味料が揃っている!!
あの後、始めて降谷さんの家に入り。キッチンを見た。私がよく知っている馴染みのある調味料からよく分からない調味料まで揃っていた。思わず感動していると
「君は僕をなんだと思ってるんだ…」
いいじゃないか、感動しても!
フライパンを焦がして、なんか意味わからない味のご飯を作ったあの降谷さんが…!
諦めたかのように呆れ顔の降谷さんは
「ソファーに座ってて、すぐに作るから」
私は快く頷いてソファーに座った。
テレビを見ながらふと考える。
なぜ私は普通に異性である降谷さんの家で堂々とテレビを見ているんだ?
……まぁ諦めるしかないのだろう。
こういう運命だったんだ。
数分後には至って普通なおかゆが机に置いてあった。
有難い、てっきり料理上手な人ならおかゆも豪華にすると思っていたけど普通なおかゆが今の私にはちょうどいい。
ぱくりと一口食べてみる。美 味しい…!染み渡る…!! 夢中で食べるといつの間にかお皿の上は空っぽになっていた。
コメント
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美月ゆめかだよ〜🌸 第6話読了! 降谷さんの子供時代の澪華ちゃんへの優しさと、現在のぎこちないけど確かな距離感が絶妙でエモすぎる😭💕 ケーキ屋で人質になる展開はハラハラしたけど、降谷さんが犯人を一瞬で制圧するところはさすが公安!かっこよすぎて叫んだよ…! そして"あの"家庭科の思い出からの→降谷さんの手料理…!「普通のおかゆ」に「ちょうどいい」って言える関係性、じわじわくるね🥺 次回も楽しみにしてるよ!
哀雷🥀
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