手を引いて やって来たのは駅近のショッピングモール
移動してる間 、師匠は一言も話さなかった 。
きっと『 俺に迷惑掛けた 』とか 、一人で思い詰めているんだろう 。
落ち込んでるところ悪いけど 、師匠の今の顔 とっても不細工だ 。
「 ころんくん 、着きましたよ 」
『 … ぇ いつの間に 』
「 ゲーセン 行きましょ ! 」
半ば無理やりに 手を引いて歩き出す
きっと 今のころんくんなら これくらいが丁度いい
「 うわー このレーシングゲーム懐かしい … 」
「 ころんくん 対戦しましょ !! 」
『 … うん 』
まだ元気が無い様子
待ってろよ 、すぐ元通りに戻してやる
「 ころんくん 、ゲームの腕 落ちました ? 」
『 はぁ ?! この台が壊れてるだけだから !! 』
「 言い訳にしか聞こえないんですけど 」
『 じゃぁ 、クレーンゲームで 再戦だ !! 』
結局 俺の全勝だった
ころんくんはと言うと …
一通り遊んだら 、いつの間にか 顔が明るくなった 。
ころんくんの涙が枯れたと同時に 俺の財布の中身も枯れたんだけど …
『 あー 遊んだ 遊んだ ! 』
「 しばらく 遊べないな … 」
『 僕 4000 円も 使っちゃったしなー … 』
『 でも その代わりに 欲しかったぬいぐるみ取れたし 、まぁいっか … 』
「 取ったの 俺ですけどね ?? 」
その後 自然とショッピングモールから出て 、家の方向に歩き出す 。
見慣れた通学路が見えて あっという間に分かれ道に着く 、「 そう言えば 家に帰りたくなさそうだったな 」なんて思い出し 家に誘おうかと考えていると 、後ろから 袖を引っ張られた感覚がした 。
振り返ると 、
『 ねぇ まぜち 』
『 もうちょっと 付き合ってくれる ? 』
なんて 、上目遣いで頼んでくるから 狼狽えていると 更に追い討ちを掛けてくる 。
『 まぜちの家 行きたい … 』
「 … それって 誘ってます ?? 」
『 もちろん 』
貴方はズルい
どこまでも 俺を貴方という 沼に引きずり込む
『 抜け駆けしやがって ! 』と 、あっきぃに怒られる 未来が見える 。
でも「 怒ったあっきぃも かわいいからいっか 」なんて 考えながら 理性を飛ばす 。
好きだよ 、ころんくん 。
もう二度と離さないし 逃がさないから
コメント
2件
今日のまぜさん枠で まぜころ補給出来たので 、るんるんで 書きました 笑 .