TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

好きなもの

一覧ページ

「好きなもの」のメインビジュアル

好きなもの

6 - ズルい貴方

♥

11

2024年12月13日

シェアするシェアする
報告する



手を引いて やって来たのは駅近のショッピングモール


移動してる間 、師匠は一言も話さなかった 。


きっと『 俺に迷惑掛けた 』とか 、一人で思い詰めているんだろう 。

落ち込んでるところ悪いけど 、師匠の今の顔 とっても不細工だ 。


「 ころんくん 、着きましたよ 」

『 … ぇ いつの間に 』

「 ゲーセン 行きましょ ! 」


半ば無理やりに 手を引いて歩き出す

きっと 今のころんくんなら これくらいが丁度いい


「 うわー このレーシングゲーム懐かしい … 」

「 ころんくん 対戦しましょ !! 」


『 … うん 』

まだ元気が無い様子


待ってろよ 、すぐ元通りに戻してやる


「 ころんくん 、ゲームの腕 落ちました ? 」

『 はぁ ?! この台が壊れてるだけだから !! 』


「 言い訳にしか聞こえないんですけど 」

『 じゃぁ 、クレーンゲームで 再戦だ !! 』


結局 俺の全勝だった


ころんくんはと言うと …

一通り遊んだら 、いつの間にか 顔が明るくなった 。


ころんくんの涙が枯れたと同時に 俺の財布の中身も枯れたんだけど …


『 あー 遊んだ 遊んだ ! 』

「 しばらく 遊べないな … 」

『 僕 4000 円も 使っちゃったしなー … 』


『 でも その代わりに 欲しかったぬいぐるみ取れたし 、まぁいっか … 』

「 取ったの 俺ですけどね ?? 」


その後 自然とショッピングモールから出て 、家の方向に歩き出す 。


見慣れた通学路が見えて あっという間に分かれ道に着く 、「 そう言えば 家に帰りたくなさそうだったな 」なんて思い出し 家に誘おうかと考えていると 、後ろから 袖を引っ張られた感覚がした 。


振り返ると 、


『 ねぇ まぜち 』

『 もうちょっと 付き合ってくれる ? 』


なんて 、上目遣いで頼んでくるから 狼狽えていると 更に追い討ちを掛けてくる 。


『 まぜちの家 行きたい … 』

「 … それって 誘ってます ?? 」

『 もちろん 』


貴方はズルい

どこまでも 俺を貴方という 沼に引きずり込む


『 抜け駆けしやがって ! 』と 、あっきぃに怒られる 未来が見える 。

でも「 怒ったあっきぃも かわいいからいっか 」なんて 考えながら 理性を飛ばす 。


好きだよ 、ころんくん 。

もう二度と離さないし 逃がさないから

この作品はいかがでしたか?

11

コメント

2

ユーザー

今日のまぜさん枠で まぜころ補給出来たので 、るんるんで 書きました 笑 .

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚