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10話目ぇ!
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付き合ってから初めての夏だっただろうか、
夏が終わりかけ、涼しくなり始めた頃。
恋人の雫と夏祭りに行った。
浴衣を着て、ワクワクしている雫は、
着慣れていない服のせいか、
歩き方がぎこちないが、
それすらも可愛く見える。
恋人フィルターが
かかっているのも自覚しているが、
これはかかっていなかったとしても
可愛く見える。
俺は可愛いとしか言えなかった。
雫に、
「朔もかっこいいよ 」
と言われ、地味に照れてしまった。
いやほんとにマジ雫可愛((う゛う゛んッ
しばらくして、
祭りの雰囲気で人が増えてきて、
迷子になって欲しくないから、
雫の手を繋いで、指を絡めた。
急な事に驚いてる雫も可愛いけど、
人がいるのに、って気持ちで、
照れてる雫も可愛い
そんなこんなで
お祭り会場に着き、雫は、
人の声と屋台の照明で照らされた 会場を、
キラキラとした目で見ていた。
屋台でイチゴ飴を買って、頬張る雫は、
小動物みたく、可愛かった。
お祭りの雰囲気で、
テンションがいつもより 少し高く、
雫は いつもより輝いていた。
お祭りも終盤に差し掛かった頃、
花火が打ち上がった。
大きめの音に最初はびっくりしていた雫も、
慣れてきたのか瞬きもせず、
買っていた物も食べるのを止め、
花火に見入っていた。
大きな花火が上がった時、俺は言った。
「雫、好きだよ、これからも、ずっと一緒。」
と、言葉の後に口付をする。
花火と、声が重なり、
どう聞こえたかは分からない、
けれど、
あまりにも綺麗な背景から、
聞こえてなくてもいい、
ただ、言えたらそれでいい。
そう思ってしまった。
そこで、
俺はしてしまった事を今になって気がついた。
のだと、
恥ずかしさと、達成感、これらが合わさって、なんとも言えない気持ちになったが、
後悔はしていない。
言わなければ、
こんな気持ちにはなれなかっただろうと。
2人きりの帰り道、
楽しかった気持ちを言い合いながら、
聞こえてて欲しかった。という気持ちと、
聞こえてなくて良かった。という気持ちを、
頭の中で、上手く分けながら、
雫の話に耳を傾ける。
来年も、いや、
ずっとこのまま二人で
楽しく過ごしたい────