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第9章これから
次の日。
学校では、いつものように授業が始まった。
けれど、ふうかとベリアンの関係は昨日までとは少し違っていた。
廊下ですれ違えば笑い合う。
休み時間には自然と隣に座る。
そして、帰る時間になると――。
「ふうかさん、一緒に帰りませんか?」
「はい!」
二人並んで歩く。
以前なら、ベリアンはふうかが誰かと話しているだけで嫉妬してしまっていた。
けれど今は、少しずつ自分の気持ちと向き合えるようになっていた。
「先輩?」
「はい?」
「今日、なんだか嬉しそうですね」
「そう見えますか?」
「はい」
ベリアンはふっと笑う。
「それはきっと……ふうかさんが隣にいてくれるからでしょうね」
「……もう、先輩ってば」
ふうかは照れながら笑った。
春の風が二人の間を通り抜ける。
これから先。
楽しいことも、すれ違うこともあるかもしれない。
それでも――。
嫉妬してしまうほど大切な人と。
笑い合える時間を、二人は少しずつ増やしていく。
――これは、学校という小さな世界で始まった、二人の恋の物語。
コメント
1件
二人の距離がゆっくり縮まっていく感じ、すごく好きです。以前のベリアン先輩の嫉妬の強さを知ってるからこそ、今の穏やかな笑顔にじーんと来ました。「楽しいこともすれ違うこともある」って一文がリアルで、それでも隣を選ぶ関係が素敵だなって。春の風が通り抜けるラスト、すごく綺麗でした🍃