ー登場人物ー
指原→「」
金久保→〈〉
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ーattention pleaseー
・辛い表現あります
・自○表現あります
・心中表現あります
・この話は「我慢」の続きの話になっております
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「……どうしたんだろ………」
最近、先輩が刑務所に来なくなった。理由は体調不良らしい……。
これまでずっと無理していたらしいからそれが一気に積み重なったのかと思ったが…流石に連日休みだと心配になってくる…。
だが、今日は運の悪い事に仕事が立て込んでいる………先輩の様子を見たいのは山々だが、この量では見ることはできないだろう……。
「はぁ………これって先輩の分も入ってるよな……?」
山積みの書類の中には先輩がやる分の書類も入っていた。
勿論、ずっと看守長をやって来たからこのくらい出来るが…
「早く…帰って来て欲しいな…」
ー数日後ー
数日経っても先輩が来る事は無かった……。
今日は仕事の量が少ない……終わり次第先輩の部屋に行ってみよう……。
「……仕事が終わったから…来たけど…」
先輩の部屋に着いたのだが……ドアノブを回そうとしても回らない…鍵が掛かっていたのだ。
「先輩…?居ますか……?」
ドアをノックしてみたが、反応が無かった為戻ろうとしたその時……
〈………指原君…………?〉
声が聞こえて来た。だがその声は確かに先輩のものだったが、驚くほどに弱々しく…泣いた後?いや、今まさに泣いていたような声だった。
「あっ……先輩……えっと…その…体調…大丈夫ですか……?」
〈………………心配かけてごめんな。体調は大丈夫だから……だから………〉
〈もう来ないでくれ。〉
もう来ないでくれ…?なんでそんな事を…。
いや、なんか怪しい………やましい事がなければそんな事言わないはず……。
泣いた後の様な声……?!もしや…
俺は咄嗟に何かに気付き、ドアの鍵を開ける為に、本当は許されないが…持っていた安全ピンで部屋のドアの鍵をこじ開けた。
「先輩!!!………?!」
やっぱり……当たった。先輩の部屋の床には血まみれのカッターが数本、風邪薬らしき錠剤の箱が大量にあった。
〈ぁ………なっ……なんで………〉
「………………………。」
これを見ても俺は先輩を怒る気には到底なれなかった。何故なら俺だって…今まさにストレスが溜まったら同じ事をしていたからだ。
傷だらけで血まみれの手…絶望を感じたかのような顔…まさに今の俺と同じだ。
この時の俺は我慢の限界だったのか正常な判断をする事は出来なくなっていた。
「…………大丈夫…ですよ……」
そう微笑みながら俺は先輩の胸にカッターを刺した。
〈………?!〉
「大丈夫………すぐに俺も行きますよ…」
俺は一緒に先輩と心中する事にした。
数分後……先輩の体は冷たく冷え切っており…俺の体も徐々に動かなくなっていった。
ー終わりー
コメント
4件
うわああああ! めちゃくちゃ好きだ、、 かなちゃんバレバレなんだよー! 結局隠せていないと言うね、。 あはは、、、
さっしー、、、かなちゃん、、、 あの世では仕事なんて気にしないで過ごして、、、!