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盗聴器…どうしよう、、俺だ、、

俺があいつらに盗聴器を渡したんだ、まさかそんなのに使うなんて思ってなくて、つい渡してしまった。

てことは、俺が゛ユダ ゛ってことになる。

でも、そんなこと、今更言えない。あんなにも違うって主張しておきながら自分がユダでしたなんて言えるもんじゃない。

俺が千冬を裏切ってたんだ、、

信じたくないが、事実は変えられるものじゃない。





























ーー千冬「ッ、、、?」

目が覚めるとまた病室にいた。でも、先程とは違って、体にも何か機械があるようだ。

あぁ、また死ねなかった。そんなことをぼやっと考えるだけでただ窓の外の雨を見つめるばかりだった。

雨か、、、

俺はゆっくりと起き上がり、体に繋いであるたくさんの線を見てこれでも死ねなかったんだな、そんなことをまた考えてしまう。

ーー千冬「、、、」

雨なんてなんだか久々に見た気がする。気の所為だろうか。横には花瓶、お土産、、そして、、、





たけみっちが俺の足元で顔を伏せて寝ていた。

ーー千冬「た、け、、みっ、、」

話しかけようとするが上手く声が出ない。

彼の手をゆっくり触って、「ありがとう」と呟く。

でも、お前らを許したわけじゃない。

ーー武道「ん、、千冬、、??」

「!!千冬、!!!起きたんだな!!」

彼は俺の事を見てキラキラとした目で見つめた。

ーー千冬「う、ん、」

ーー武道「…あのね。千冬、あの件なんだけど、」

「B洋が盗聴器を千冬に着けてあって、それで聞いたんだって。」

ーー千冬「……そう、だ、っ、たの、、?」

それを聞いた時、罪悪感が俺を襲った。

ごめんなさい。勝手に疑ったりなんかして、ごめんなさい。俺はなんて酷いことを、

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、

ーー千冬「ご、めん、なさ、泣」

「俺っ、さ、いて、いだ、泣」

「ごめ、んな、さ、泣」

ーー武道「千冬、、」

たけみちはゆっくり抱きしめ背中と後頭部を撫でてくれた。

ーー武道「大丈夫。間違いは誰にでもある。」

「きっと許してくれるよ。」

ーー千冬「ぅ、ぐすっ、うぁ、泣」

泣いてばっかだ、なんなら武道の前だと自分じゃ入れなくなりそうだ。

彼の前だと前の無邪気だったころの俺で入れなくなった。

それでも彼は受け止めて、相棒として俺を支えてくれた。

きっとたけみちのような存在がいなかったら、俺はきっと、、、。

ーー千冬「あ、りが、と、、泣」

「ごめん、なさ、い、、泣」

前までは立場は逆だったのに、ごめんな。たけみっち、負担ばっかかけて。

俺のせいで負担かけてしまっていることには気がついていた。

ーー千冬「ごめん、っ、ごめん、泣」

ーー武道「もういいんだよ。」

「千冬が生きててくれればそれでさ。」

彼はずっと俺をあやしてくれていた。

昨日もここに来ていたのか、どうしてここで寝ていたのか、ずっとそばにいてくれていたんだ。

ーー武道「お前が起きるまで、ずっと来るつもりだったよ。」

「っていうか、もう来てたね。」

そう少し笑いながらいう彼はなんだか感動した。

こんなにも成長したんだな。武道。

松野は感動です。

ある意味最低なこと言ってる気がするが、まぁいい。

ーー千冬「みん、な、は、?泣」

ーー武道「みんなはずっとお前の家にいるよ。」

ーー千冬「ぇ、な、んで、」

ーー武道「捜索してるんだ。」

ーー千冬「なん、で、俺の、家、」

ーー武道「使いやすいし、寂しいからじゃない?笑」

ーー千冬「ふふww」

ーー武道「…!!」

「笑った!!!!千冬が今、!笑った!!!」

ーー千冬「う、るさ、い、笑」

彼の抱きしめる力は少し強まり痛みを感じるが嬉しいの方がかっちゃうな。

ーー武道「笑ってる千冬がなんだかんだで好きだよ。」

「周りの笑顔にさせてくれるような、」

「癒しになる笑顔でさ、俺その顔大好きなんだ!」

改めて言われたことなくて、いや、そんなこと言われたのが初めてで少し体温が高くなり、心臓部分がドキドキとなっていた。

ーー千冬「………///」

ーー武道「あはww照れてる〜!」

ーー千冬「う、うっさい、!//」

ーー武道「でも、良かった。俺、目が覚めた時に千冬が俺のこと拒絶するかと思ってたからw」

ーー千冬「しないし、w」

たけみちと久々にこんなに話すことが楽しかった。






















少しでもずっと話していたかった。










千冬は堕とされ呪われた天使

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