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喧嘩
深夜1時。
暗闇の中に、ぽつりと正方形型に光っているスマホの画面。
ベッドの上で手を動かす。
周りにはティッシュ。
今日抜けるおかずを見つけて、それでずっと抜いている。
不意に、ドアが開いた。
スマホを隠し、ティッシュをゴミ箱に捨てる。
「ねぇ…しよ…?」
そこには、パジャマを着た彼女が立っていた。
下はパンツだけで、こちらを誘惑してきている。
彼女は絶世の美女だ。華奢で幼い体つき、いつまで経っても大きくならないが、柔らかい胸。
そんな彼女に誘惑されたら、どれだけ出した後でも、そこはどんどん大きくなってしまう。
彼女の前にいると無意識にそうなってしまう。
彼女はベッドに入ってきた。シングルベッドなので少し窮屈で、お互いくっつきながら入った。
彼女は布団の中に潜り、僕の下を脱がしていく。
彼女はそれを咥え、溶かしてしまうようなぐらい暖かく、僕のそれを舐め始めた。
卑猥な水音が暗い部屋に響く。
予測できない快感に時々体を震わせる。
限界が近づき、腰が動く。
白濁を鼓動に乗せて吐き出し、呼吸を整える。
布団から出てきた彼女は言った。
「ねぇ、今日のいつもより薄くない…?」
途端、顔が青ざめていく。
「もしかして、浮…」
彼女が言いかけたところで言葉を重ねる。
「違うから…!」
「じゃあどうしたの?」
彼女にそう聞かれ、返答に困ってしまう。
もう正直に言うことにした。
「実は何回か抜いちゃったんだ、本当にごめん」
彼女は言う。
「私、君のことが大好きなのに…どんなに辛いことも、君と一緒なら全然大丈夫なのに…」
罪悪感が背筋を伝う。
彼女の目には涙が溜まっている。
「でも私だけじゃ、君を満足させ切れなかったんだ…ごめんね…」
溜まっていた涙が数粒ほどこぼれた。
彼女はそういうと、足早に自分の部屋に戻った。
罪悪感でいっぱいになり、死にたくなった。
自分だって彼女に支えられているのに。
それを裏切ってしまった。
彼女が生きる希望でもあったし、彼女にとっての生きる希望にもなれた。
だがその関係が、今崩れた気がした。
翌日の朝は、何も話さなかった。
彼女は自分の部屋にこもり、時々泣き声が聞こえる。
それが耳に入るたび、罪悪感が増していく。
一度部屋の外ですれ違ったが、彼女は何も話さず、通り過ぎた。
その時確かに、彼女から大粒の涙が溢れるのを見た。
私って、最低だ。
彼女は思う。
するのを楽しみにしていたからか、ひどいことを言ってしまった。
彼とは顔も合わせられない。
もっと私の中、ぐちゃぐちゃにしてよ。
満足するまで、奥に注ぎ込んでよ。
そんな欲望が、彼女を襲う。
(…したい)
彼女は我慢できず、そこに手を伸ばす。
「んっ…」
手が止まるどころか、スピードはどんどん上がっていく。
彼女は絶頂の中、果てしない罪悪感に襲われる。
「あんなに泣いたのに、私もしてるじゃん…」
自分の身勝手さに腹が立ち、涙がこぼれる。声が我慢できず漏れる。
多分彼には聞こえているだろう。
気持ちを整理するために水を飲みに行こうとして部屋の外に出ると、彼とすれ違った。
優しい彼だ。今したいと言えばしてくれるだろう。
だが自分が始めたことだし、彼女はそうする気にはなれなかった。
そこに残っていたのは、果てしない欲望だけだった。
したい、したい、したい…
自然と涙が溢れる。
このまま死んでしまいたいぐらいだった。
彼女は欠けたものを埋めるように水を飲み、足早に自分の部屋へと戻った。
そのまま彼女は、疲れ果てて眠るまで手を動かして続けた。
陽が落ちてしばらくしてから、ようやく彼は仲直りしようと思い、コンビニへ行く。
彼女が好きなスイーツを買い、帰宅する。
帰ってくると、もう時刻は12時を回っていた。
スイーツを冷蔵庫に入れ、部屋着に着替え、眠る準備をしてベッドに向かう。自分の部屋で深呼吸をして、彼女の部屋に向かう。
私も謝らないと。と彼女は思う。
謝って、また一緒に寝たい。と彼は思う。
彼は彼女の部屋へ歩き始める。
彼女は決心をし、彼の部屋へ歩く。
その時、二人は向き合って出会う。
「っ!」
お互い驚き、一歩後ろに退く。
だが二人はすぐに気づき、震えた声で言う。
「あの、私…!」
「本当に…」
「ごめんなさいっ!」
声が被る。
「…何で君が謝るの?」
彼が言う。
「実は私も今日、我慢出来なくて…」
彼女が言う。
二人は向き合い、手を繋ぐ。
彼は優しく言う。
「大丈夫だよ。こっちこそ本当にごめん。」
彼女は彼の優しさに泣いてしまう。
涙声で必死に声を絞り出して言う。
「今日は、いっしょに寝よ…?」
「うん」
二人はベッドに入り、抱き合う。
(あったかい…)
彼に久しぶりに触れていなかったからだろうか、確かに彼女はそう感じた。
「今日は私、もう何されてもいいよ…」
「空っぽになるまで注いで…」
必死に彼を求める。たった一日しなかっただけでも、彼女は自分のそこが錆びついてしまったような気がした。
だけど彼なら、その錆を落としてくれると、彼女ははっきり感じた。
それに応えるように彼はそれを準備し、彼女も服を脱ぎ、もう濡れたそこを露出させる。
やがてそれは彼女の中へゆっくり入っていく。
「〜〜っ!」
言葉にできない快感が彼女を襲う。
彼もゆっくり動き出す。
彼女は時々体を震わせ、声を漏らす。
スピードを速くすると、彼女は小さい胸を揺らしながら跳ねる。
声はほとんど我慢できず、少し動くだけで声が聞こえる。
「ん、やぁっ…」
「もっ、とぉ…してぇ…」
途切れ途切れの声で彼女はそう言う。
彼女の可愛さに腰が止まらなくなる。
我慢の限界が近づき、熱いものがどくどく迫ってくる。
その熱は小さい彼女の中をすぐに埋め尽くし、溢れ出した。
どろりと垂れていくその白濁を、彼女は愛おしそうに見つめる。
彼女は白濁の一部を指に絡め、口へ運んだ。
「いつもの濃さ…大好き」
彼女は何もかも許したような優しく、そして美しい声でそう言った。
また自然と腰が激しく動く。
「んんっ、あっ、あふれちゃうっ…」
彼女は自分の中に注がれた白濁を体の中にずっと留めていたいようだ。
「また出してあげるからっ…大丈夫だよ」
だけどそんな心配は無用だ。
彼女の顔はまた求める顔に変わり、一度中に出されたものがかき混ぜられる快感を楽しんでいるようだ。
激しく腰を動かし続けていると、彼女の中が狭くなってきた。
「〜〜っっ!」
彼女は声にならない声で喘ぎ、体を震わせている。
「しまるっ…」
ついにその快感に体は耐えられなかった。
バケツをひっくり返すように、その熱は確かに、彼女の中につよくつよく放出された。
彼女は息を切らしながらこちらを見る。
全ての動作が愛おしい。
乱れてもなお美しく輝きいい香りのする髪、ひとまわり大きいパジャマの中に隠された驚くほど華奢な体つき。
そんな彼女を見ていたら、時間なんてどうでもよくなった。体力も全く尽きる気がしなかった。
その後のことはあまり覚えていない。
部屋の中には、水音と二人の喘ぎ声だけが満ちていた。
だが最後にした会話は鮮明に覚えている。
「ずっと一緒にいよ…?」
「うん…」
「だぁいすき…ずっと一緒にいようね…大好きだよ」
そして二人は抱き合い、温め合うように眠った。
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