テラーノベル
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最愛の輪廻
⚠Iris、nmmn、桃青、闇深、血などリアルな表現が含まれています
桃視点
手のひらが震える
時計を逆回し、時間を巻き戻す
何度も、何度も、あいつ を守るために
でもまた、終わりは来る
暗い部屋で、最後の夜が近づく
刃を握る手が痛い
胸の奥で、まろの笑顔が焼きつく
守りたくて、救いたくて、狂いそうになる
桃「次で…終わりにしなきゃ…」
震える声で呟きながら、膝をつく
何度も繰り返したあの絶望が
今、この一瞬に凝縮される
青視点
俺はソファに沈み、血に濡れた世界を見上げる
胸に触れる刃の冷たさ
痛みよりも先に、彼の目が刺さる
「全部…知ってた」
その言葉で、心が震え、痛みと安堵が交錯する
世界は赤く染まる
血の熱さ、息の混ざり、嗚咽
でももう恐怖はない
この瞬間を待っていた自分がいる
桃視点
桃「やだ、…いやだ…」
嗚咽と血の匂いに、胸が裂ける
でも手は止められない
「これが…最後だからッ …」
胸に刃を押し込むたび、心が崩れる
「全部…知ってた」
その一言が全てを決定した
狂気、絶望、後悔
何度も巻き戻した時間が、無力に感じられる
巻き戻す前の最後の瞬間
あいつがまだ笑っていた
「大丈夫、ないこは必ず俺を守ろうとするんやろ?」
その言葉に、俺は狂ったように笑う
桃「そうだ…守る…守らなきゃ…」
でも笑顔の奥に潜む悲しみを見て
初めて、全てが終わることを理解した
その瞬間、心が決まる
刃を握る手に全てを込めて
狂気と愛と絶望を一気に注ぎ込む
青視点
胸に刺さる刃
痛みと赤の中で、目が彼を捕らえる
「ああ…やっぱり…」
微笑む自分
「ないこってほんま優しいなぁ…。」
血が熱を持って溢れる
でも心は静か
彼の手の温もり、声、嗚咽
全部が最後の記憶になる
桃視点
床に崩れ、手に残る血
「戻れない…もう…戻れない…」
何度も巻き戻した時間も
もう意味を持たない
闇が全てを覆う
狂気と絶望、血と嗚咽だけが
俺を生きたまま縛りつける
まろはもういない
永遠に、取り返せないまま
頭には最期に放ったまろの優しい声だけが響く
なにか大きなものを望めばその分、
代償は残酷でとても苦しいものになる。
それを望んだのは俺なのに…、
全部やり直したい
そうだ
… また生まれ変わろう
あとがき
今回の作品はどう足掻いても居なくなってしまう友人を救いたい主人公をイメージして書きました
さて今回の桃さん、青さんのようにさせたのはなにか目的があったのでしょうか?
又読んでいただいて分かるように時間を巻き戻すようさせたのは誰だかは分かりませんし、人かも分かりません…
何故こうなったのか誰にも分からないんです桃さん本人も。
この作品には考察要素を沢山入れてます✨
良ければ探して考えてみてください
国語力があがるかもしれませんね笑
….そういえば最後のまた生まれ変わろうって何だったんでしょうか
コメント
3件
作品の書きたかお洒落過ぎません?!?! 考察要素有るの面白いですね.... 友人関係だったのがより尊い!! 【生まれ変わる】どう言う意味なのかな? 難しいけど楽しい!