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心の花
プロローグ
誰か、花を育てませんか?
育て方で、変わるんですよ。
大きくて綺麗になるかもしれませんし、小さく細々と育つかもしれません。
あなたはどう育てますか。
ちょっとしたことで折れるんですよねぇ。すぐに投げ出すんです。もう少し頑張ってもいいと思うのにねぇ。
私?私は頑張りましたよ。精一杯愛情を持って育てました。立派になるはずだったんですがねぇ。
この子には届かなかったようですねぇ。
ねぇ、「花?」
第一話
「それは本当に花なのか」
夢があった。それは、何か人の役に立つ存在になることだった。でも、それがとても難しいことを大人になってから知る。
「弱肉強食」の社会。私は間違いなく弱者。昔から物事がうまく進まなかった。何をやってもダメで、投げだして。そんな私が嫌だった。親孝行すらできていない。両親はもういない。現実的にはいるが、私の中ではいない。縁を切った。それは、とある大きなあることがあったからだ。
私の両親は2人とも優秀だった。その子供である私にも期待に目がたくさんあることは幼い頃から察していた。熱心な両親。周りから、みんなからたくさん言われてきた。
「ああなりなさい。ダメな子になってはダメよ。人間失格、許されませんよ。」
小学校に上がってから、期待に応えようとする意思は成績として表れた。
成績は良くなかった。両親は当然怒り狂った。しんどかった。みんなは知っているだろうか。小学校2年生ぐらいの年齢でも、反抗期はあるということを。私はまさしくそれになった。そんな私を見てさらに両親は怒った。そんな両親を見た私も心の中で何かが切れた。「もういい。」
「呆れた。どんな水やりをしたんだ。
こんなにも枯れそうだ。花。」