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「今日はちょっと遅かったですね。何かあったんですか?」
「はい。新人さんがやってきたんですよ。」
「おぉ〜!可哀想に〜!!とりあえず慰め会するか〜!」
このお二人の名はグリュックさんとランコーレさん。呪いとは別で目が3つあるらしいが、ランコーレさんには目が3つもない。他に呪いがあるのだろうか。
「慰め会は明日にしましょうか。」
“慰め会”と言うのは、新しく人々に嫌われたおくりものを慰める歓迎会のようなもの。
「そうだ。まだ新人の顔とか知らなかったな。準備のついでに見に行くか。」
「レッツゴーだね〜!」
2人は元気そうに部屋を出ていった。特に問題は起きなさそうだったので部屋に戻り監視カメラを覗いてみる。
レパはヒューゴのお人形遊びに付き合わされて苦笑い。そんな顔を見ることも無く楽しそうに遊ぶヒューゴ。
新人のミャオのお風呂やら着替えなどを手伝っているキラリと丁度キラリ達の所へ着いたグリュック達。
嗚呼なんて幸せそうなのだろう。この仕事について良かった。
みんなを幸せに地獄に贈るのが私の役目。
この世界にいる人はみんな狂ってる。何が神様だ、何が幸せだ。これこそが幸せ。何気ない日常にこそ幸せはあるのだ。なんで気づかないのだろう。平和ボケでもしているのだろうか。
「…さん…!…………管理人さん!!」
キラリが大声で呼んできた。
「あ!すみません!考え事をしてました…」
「大丈夫ですか?まぁ良いや。ミャオのお風呂と着替え、やっておきましたからね」
「ありがとうございます。」
これでいい。そう、これで良いんだ。これこそ求めていたものだ。なんて幸せなのだろうか、神様は私にチャンスをお与えくださった。
さぁ、いつも通り頑張りましょう。