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翌日の朝。
地下室の空気はまだ重く、昨夜の熱と涙の残り香が漂っている。
日向はベッドに横たわったまま、両手首の拘束は緩められているが、首輪と足首の鎖は外されていない。
体は昨夜の痕で赤く腫れ、息が浅い。蓮はトレイに簡単な朝食(パンと水、果物)を乗せて入室する。ドアを閉め、鍵をかける音が響き、蓮はトレイをサイドテーブルに置き、日向の横に腰掛ける。
「……おはよう、日向。
よく眠れた?
昨夜はちょっと激しくしすぎたかな……って顔してるな」
日向は体を縮こまらせ、壁側に寄って視線を逸らす。声がかすれている。
「……触るな……
もう……近づくな……
昨日だけで……十分だろ……」
蓮は静かに笑って、日向の髪を優しく撫でる。日向がビクッと震えるのを無視する。
「十分? まだ始まったばかりだよ。
お前が俺のことだけ見て、俺のことだけ欲しがるようになるまで……毎日、こうやって続けるんだ」
日向は唇を噛んで、涙がにじむ。
「……お前……本当に……頭おかしい……
こんなことして、何が楽しいんだよ……
俺は……お前を……憎い……」
蓮は日向の顎を優しく持ち上げ、目を覗き込む。声は穏やかだが、底に冷たいものが沈んでいる。
「憎い? いいよ、それでも。
憎んで、泣いて、抵抗して……
でも最後には、お前は俺にすがるようになる。
身体が覚えてるんだよ、もう……俺の感触を」
( 蓮は日向の首輪に指をかけ、軽く引く。日向の喉がごくりと鳴る。
「ほら、起きて。
朝ごはん、食べて体力つけなきゃ。
今日から本格的に躾始めるから」
日向は体をよじって逃げようとするが、鎖がそれを許さない。
「……食わない……
こんなもん……食えるか……
毒でも入ってんだろ……」
蓮はため息をつき、パンをちぎって日向の唇に押し当てる。
「毒なんか入れるわけないだろ。
お前が弱ったら、俺が困るんだから。
……あーん、して」
日向は顔を背け、唇を固く閉じる)
蓮は声のトーンを少し低くする。
「嫌なら……無理やり食べさせてやってもいいけど?
昨日みたいに、口開けさせて……舌で押し込んでやるよ」
日向は震えながら、ゆっくり口を開く。涙が一筋落ちる。
蓮は満足げにパンを口に入れ、優しく咀嚼を手伝うように頰を撫でる。
「いい子だ。
ちゃんと飲み込んで……」
日向が無理やり飲み込むのを確認し、蓮は水をコップで飲ませる。
「これから毎日、こうやって俺が世話してやる。
お前は何も考えなくていい。
俺のことだけ考えて、俺に全部預ければいい」
日向は飲み込んだ後、弱々しくいう。
「……いつまで……こんなこと……続ける気だ……?
俺……壊れる……」
蓮は日向の額にキスを落とし、耳元で囁く。
「壊れてもいいよ。
壊れたお前を、俺が全部抱きしめてやる。
お前が俺なしじゃ生きていけなくなるまで……
それが、俺の望みだから」
蓮は日向の体をそっと抱き寄せ、昨夜の痕を指でなぞる。日向の体が反射的に震える。
「今日は少し休ませてやる。
でも……夜になったら、また俺の番だ。
今度はもっと、ゆっくり……お前の奥まで、俺の形を覚えさせてやるから」
日向は目を閉じて、ただ震えるだけ。声は出ない。
それに蓮は満足げに微笑み、日向の髪を撫で続ける。
「……可愛いな、日向。
この顔、毎日見ていたい」
静かな地下室に、鎖の音と二人の息遣いだけが響く。
監禁二日目の朝は、まだ穏やかだった……でも、それは嵐の前の静けさでしかなかった。