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廉「…進路相談?」
渚「そう廉くんは将来の夢なに?」
廉「夢かぁ考えたこともなかった」
渚「そうなの?」
廉「僕昔っから兄貴にずっと着いて回ってさ」
「だからこの先もずっと兄貴と居るんだって勝手だけど思ってたから」
渚「そう…なんだ」
蘭「進路相談?」
廉「うん来週にあるんだってさ」
蘭「兄ちゃんサボってたからねぇ」
「竜胆に聞いたら?」
廉「うん」
廉「りんにぃ今いい?」
竜胆「おーどうした」
廉「進路相談ってものが来週あってさ」
竜胆「あー懐かしいな」
「廉は将来どうしたいの?」
廉「考えたこともなかった」
「ずっと兄ちゃんたちと居るって思ってたから」
竜胆「それも廉なりの考え方じゃねぇの?」
「廉がそれでいいなら俺らはずっとお前を引っ張ってやるし傍にいてやるよ」
廉「うん…ありがと」
イザナ[廉話がある]
[今いいか]
廉[うんどうした?]
イザナ[今不良界が結構歪んで来てるの知ってるか?]
廉[うん知ってる]
イザナ[数年後俺らは犯罪者になるのかもしれない]
廉[えそうなの?]
イザナ[俺や鶴蝶、お前の兄貴共はそれでいいと言っているがお前はどうしたい?]
廉[今日は問われること多いね]
[どうせ嫌って言っても引き込むくせに]
[いいよ僕もイザナに着いてく]
イザナ[わかった]
[話はそれだけだじゃあな]
廉[うんまた]
進路相談当日
ガラガ ラ
廉「来たよせんせ」
殺せんせー「おやおや来ましたか」
「こっちに座ってください」
「さてあなたの進路相談を始めましょうか」
「何も書いてませんね」
廉「うん」
殺せんせー「なにか理由が?」
廉「少し話聞いてくれる?」
殺せんせー「えぇもちろんです」
廉「僕将来の夢って考えたこともなかった」
「なんで考えたこと無かったかって」
「いつも傍に兄貴達がいたから」
「兄貴達が居たらどこへ行っても大丈夫だったから未来なんて行き当たりばったりで過ごしてきた」
「そんな中中一か忘れたけど僕のやらかしで僕たちは少年院に入った」
「そこで僕と兄貴たちは隔離されて」
「一時期ご飯なんてまともに食べずにどんどんやせ細っていった」
「見かねた看守が兄貴たちと1週間に1回だけ会えるってことにしてくれた」
「兄貴たちた再び会うようになってから僕は標準体重に戻った」
「だけどやらかしが頭の中で永遠にループされて離れなかった」
「いつも救ってくれたのは結局兄貴たちだったからそんときもずっとお前のせいじゃない大丈夫って」
「そんときに僕は兄貴たちがいなきゃ何も出来ないって思い知った」
「僕がいなきゃ何も出来ないように兄貴たちも僕が居ないと出来ないいわゆる共依存?みたいな感じになった」
殺せんせー「そうだったんですか」
「将来はどうするつもりですか?」
廉「僕は兄貴に着いてくただそれだけ」
「今の不良の界隈ってだいぶ複雑でさ」
「近い将来まぁここ卒業してからなのかな?」
「僕は多分人を殺す犯罪者になる」
殺せんせー「廉さんあなたは本当にそれでいいんですか?」
廉「うんこれは僕が決めた初めての答え」
殺せんせー「…そうですか」
「先生は皆さん自身がやりたいことを全力で応援します」
「もちろん廉さんあなたのこともね」
「いい殺し屋になってくれることを祈っていますよ?ヌルフフフフ 」
廉「…うんありがと」