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「恵……俺の気持ちを聞いてくれ。俺は…お前のことが好きだ。付き合ってもいないのにペアを組んでくれて本当に嬉しかった。この最終審査で、絶対に告白したいって……それだけの気持ちでエントリーしたけど、今回だけで終わりにしたくない。恵がよければ……これからは彼氏彼女として、俺と一緒にいてほしい。俺と……付き合ってください!」

 

「……うん。いいよ。」

 

「No.3のペアもカップリング成立です。次はNo.4のペアです。」

 


とうとう順番がきてしまった。まだ何も考えられていない……。どうしよう……。


 

「花月、その……うまく言えるか分からないけど……聞いてほしい。俺は…初めてお前に会ったとき、一目ぼれをした。仲良くなれたら……なんて、浮ついていた気もする。花月と一緒に暮らしていく中で共通の趣味を見つけたり、お茶会をしたりして少しずつ距離が近くなっていくのが嬉しくて……。ずっとこの先も一緒にいられたら…って思っていた。花月が不安で心細いなら俺が傍にいて支える。花月が好きなことなら何回でも一緒に付き合って、2人の時間を紡ぎたい。お前を幸せにするためなら何でもする。だから……結婚を前提に、俺と付き合ってください。」

 






どんな言葉を言えばいいか、どうやって断ったら聖さんを傷つけないか。そればかり考えていた。

 




私の中に恋愛感情はないと思っていたから。

 





でも……聖さんの言葉を聞いていて、私の中の何かが弾けた。

 



鼓動が高鳴っていき、聖さんへの思いが溢れていく。

 


文化祭の準備をしていた時の高鳴りも……今日の高鳴りも……ずっと同じだったんだね。

 






私は聖さんのことが好き。

 

ずっとずっと好きだった。

 





これが私の気持ちで聖さんへの思いなんだ。

 




「…花月、返事はすぐじゃなくていい、ゆっくり考え……」

 「嬉しい……。嬉しいよ。聖さんの気持ちがすごく嬉しい。私も……伝えたいことがあるの。」

 




震える足で1歩ずつ聖さんのもとへと歩いていく。

 



この気持ちはきちんと聖さんに伝えたい。

 



「…花月…?」

「私は……聖さんのことが好きです。大好きです。いつも一緒にいてくれて……嬉しかった。楽しかった。ありがとう……私と出逢ってくれてありがとう。私を好きになってくれてありがとう。これからも……一緒にいたいです。」

 




私の言葉で泣きそうな顔をする聖さんが愛おしくて……幸せな気持ちになる。

 



「…花月、愛している。」

 



抱きしめられるぬくもりが心地よくて気持ちがいい。フワフワして浮いているような感覚。

 

首に回された手に従うよう聖さんと口づけを交わした。

生贄の花嫁~Lost girl~

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