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💛「最近、初兎、元気ないな、、、、?」
悠祐の言葉に、ないこがうなずいた。
スタジオの一角、収録の合間に集まった数人のメンバー。
いふは、スマホを置いて小さく溜息をついた。
💙「なんかさ、ほとけと微妙な空気じゃね?」
🩷「うん。前まではさ、あの2人ってちょっと近すぎってぐらい仲良かったのに……」
❤️「ま、それ言ったら、ほとけっちの方もだけど、。最近ずっと目、死んでるし」
りうらがぽつりと言った。
普段はあまり深く言わない彼が、そう言うってことは――それだけ空気が違ってきている証。
❤️「りうら、ちょっとだけ、気づいちゃったんだよね」
🩷「……何を?」
りうらは、膝の上に置いた手をぎゅっと握りしめて、少し震えながら言った。
❤️「この前、ほとけっちの手、血ついてた」
🩷「は……?」
ないこが目を見開いた。
❤️「間違いない。すぐに洗ってごまかしてたけど、、」
沈黙が落ちた。
その空気を切り裂くように、初兎がスタジオに戻ってくる。
💜「お疲れ、みんな。あれ? ……なんでそんな顔してんの?」
誰も答えない。
💜「お前ら、僕の悪口でも言ってた????」
「……いや、」
ないこがぽつりと答える。
🩷「“あいつ、壊れそうだ”って、みんな心配してたんだよ」
💜「誰がや?」
💙「……ほとけだよ。アイツが、お前から離れてる理由、ほんとに何も気づいてねぇのかよ?」
初兎は、ぎゅっと拳を握る。
💜「気づいてるで……やけど、僕には何も言ってくれへん」
💛「ほとけって、いつもそうやんな。全部、自分で抱えて、自分だけで決めて、周りを巻き込まへんようにして……」
❤️「でもそれって、結果的にりうらたちを信じてないってことじゃん」
💜「……!」
その言葉に、初兎は言葉を詰まらせた。
りうらが立ち上がる。
❤️「もう黙ってるの、嫌なんだ。ほとけっち、何か大きな秘密を抱えてる。」
💙「初兎」
いふが振り返った。
💙「お前は……“それでも”あいつの隣に立ちたいんか?」
💜「……立ちたい。例え、どんなに怖いことが隠れてたとしても。
僕は、いむくんのこと、見捨てたくないねん」
💙「なら――止めろ」
いふが、強く口調を乗せて言った。
💙「これ以上、あいつを1人にするんやない。マジで、壊れるで」
初兎の目に、揺れるものがあった。
覚悟と恐怖と、そして――確かな愛情。
💜「……わかった。僕、もっかい……向き合ってみるわ」
そしてその夜、
初兎は、ひとりで“ほとけの部屋”の前に立っていた。
扉の向こうから、何かを研ぐような金属音。
その音を聞いても、もう逃げない。
💜「……いむくん、いるんやろ?」
沈黙。
💜「いむくんが何を抱えてても、僕は――もう逃げへんから。言ってほしいんや。僕にだけでも、教えてや……」
🩵「…………」
沈黙の中、鍵のかかる音が響く。
扉は、ゆっくりと開かれた。