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初めはいつも同じ事を考える。
こんなことしていいのかとか、普通の友達としての関係すらもいつかは壊れてしまうんじゃないかとか。
初めはゴンも少し驚いていたかも知れない。だけど疑う気持ちは微塵も感じられなかった。
ならもしオレじゃなかったらどうなんだよ。
抵抗すんのかよ。
あの時、ゴンが抵抗しなかったのはオレだからなのか。確かめたかった。
本当はオレはゴンもオレと同じ気持ちなんだと思いたいだけかも知れない。
結局オレは自分の欲望にしか目を向いていないのかも知れない。
そんな自分に嫌気が刺した。
(…それじゃ駄目なんだ。結局アイツらと同じじゃねーかよ。)
オレはアイツらとは違う。
それでもオレは中盤になると、何も考えられなくなっていた。
「きるあっ、や、あうっ、は…んっ…」
ぱんっ♥︎♥︎♥︎ぱんっ♥︎♥︎♥︎
「いっ、う”…ああっ…き…るあ…」
(…なんかオンナみてーだ。太ももとか無駄に柔らけーし。…なんだよこれ。変な気持ちだ。)
「ゴン、お前、声出すなよ。聞かれたらマジいだろ。」
「できなっ…い苦しいよ…」
「ゴン…深呼吸」
「は…ぁ、っふぅ……ぅう…」
びくびくッッッ♥︎♥︎♥︎
「ヤベー、あー……♥︎♥︎♥︎」
どぴゅ♥︎どぴゅ♥︎ピュルルル♥︎
「あ…?きるあ…っ♡」
ビクン……ッ♥︎
解かれかけていた腕が強く絡みつく。
全身の力が抜けたように感じた。体力馬鹿とは言えゴンの体力も限界に近いようだった。
「えへへ…キルア、汗すごいよ」
「バーカ。お前もヘロヘロだろーが」
「あはは…いっぱいして疲れちゃった…」
気が抜けたのかゴンは修行が終わった後の時より遥かにぐったりしていた。
「起きたら腰痛で動けなくなるかもな」
「え?!困るよそんなの」
「朝まで分かんねーよ。第一お前は2ヶ月間あのメガネニーさんに試合も修行も止められてんだからな」
「う…そうだけど。」
薄暗い部屋でもゴンが段々と眠りに落ちているのが分かった。
触れ合っている時なら、オレはゴンの何もかもが分かる気がしていた。
「んん………」
だけどオレはゴンが深い眠りに落ちたところで部屋を出た。
同じベッドに長居していると気が狂いそうだったからだ。
エピソード1END