「ダンテ。…そしてあくま。これで私たちはあなたたちの時間に帰属するようになりました。」
麗しき白いお嬢さんがそういうと、バスの中からぞろぞろと人が出てきた。
その人たちに規則性はないと思えた。男女いるのはもちろん成人しているかも危うい少年から老けてるおっさん、可憐な乙女や強そうなお嬢さん等様々だ。
強いて規則性があると言うなら同じような服を着ていることだけだ。
こいつらが白いお嬢さんが言っていた「私たち」なのか?
白いお嬢さんに聞くとまた難しい事を言い出した。今度は時計頭も理解出来ていないようだ。白いお嬢さんはこれが俺たちが望んだ答えだと思っているようだ。
とりあえずこの状況を打破出来ればなんでもいい。こんな無駄な話をしてるより追いかけてきたヤツらを潰した方がいい。だがあいにく俺と時計頭は戦えないと思う。忘れたからだ。
白いお嬢さんはそれを知っているのか、バスから出てきた人たちについてざっくりと説明をしてくれた。
端的に言うとこの人達は俺や時計頭が指示を下せば俺たちの代わりに戦ってくれるということらしい。
それを聞いた時計頭は乗り気みたいだ。まぁ俺もどうしようもないこの状況だから乗ってやろう。
〈「あのクソ野郎どもを皆殺しにしろ」〉
俺と時計頭の声が揃い、白いお嬢さんとバスから出てきた人たちは敵へ向かって行った。
……To be continued
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