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あなたは月のような人だった。
だから夜が怖くなかった。
君は太陽のような人だった。
だから夜が暗くなかった。
明るくはなかったなかったけれど、夜を朝のように二人で歩くことができた。
私はずっと耳を塞いで生きてきた。
耳を塞げば何も聞こえないと思っていた。
俺はずっと目を閉じて生きていた。
目を閉じれば何も見えないと思っていた。
私は口を閉ざした。
そうすれば、誰を傷つけないと思っていた。
俺は心を閉ざした。
そうすれば、何も感じないと思っていた。
私は、ただ涙を流す。
あなたの見つめるその先で。
俺は声が枯れるまで叫ぶ。
君に聞こえるように。
夜空に三日月が浮かぶ。
二人を切り裂くように……。