テラーノベル
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ルビーは軍学校ペーパースクールに通う生徒の1人。機械なので疲れることはないが…正直この学校に嫌気がさしている。
訓練が完全に終わったある日の放課後、教官室に先生が集まっている。
グレース「集まってもらってすまない。どうやら、アメリカのアラスカが、謎の軍隊に攻撃をされているそうだ。」
職員たちがざわめく。その中一人、質問をした。
ブルーミー「謎の軍隊とはどういうことですか?」
グレース「所属国も目的も不明ということだ。」
サークル「で、結局どうするつもりで?」
グレースは少し考えてから、
グレース「私たちが戦地に赴く。希望する生徒たちも増援として連れて行こう。」
と言う。
こうして、悪夢が始まるのであった。
アメリカ合衆国:ニューヨーク
集まっている米軍のもとへ、グレース一行が到着する。
グレース「お疲れ様だ。今はどんな状況なんだ?」
米軍兵士の1人が答える。
兵士「実は、カメラで戦地を撮影してもらっています。なにしろ偵察に行った仲間が帰ってこないので……」
グレース「なるほど。」
兵士はタブレットで映像を見せる。
兵士「おい、今どういう状況だ?」
問いかけに対しタブレットから聞こえてきたのは爆撃音だった。
その中一人の兵士が、助けを求めるように応答する。
兵士「助けてくれ!相手が強すぎる!壊滅した!」
兵士「銃が役に立たない!」
グレースは首をかしげた。銃が効かない相手……
戦車を思い浮かべたが、その予想は画面の中の状況に裏切られる。
空を浮遊する飛行船、飛び回る戦闘機、そして、見たことのない武器………
すると、
「まだ生き残りがいたか!」
と声が聞こえる。見上げると戦闘機がこっちをみていた。映像が光り、ノイズとなり、砂嵐と化した。そして、「camera offline」の文字。
呆気に取られた先生たち。それを押しのけて入ってきたのはルビーだった。
ルビー「それ、録画されている!?」
兵士「え、そうだけど……?」
先生たちは、驚いたがすぐに、
サークル「何をしている持ち場にもどれ!」
しかし、ルビーは先生たちの怒鳴り声を無視し、
兵士からタブレットを奪い取る。そしてすぐに先生たちと距離をとった。
ルビー「いい?逃げ遅れや仲間たちを連れてここから逃げて!絶対に奴らと戦わないで! 」
そう言い残したルビーの身体は黒い煙に包まれていった。
目の前で信じられないものを目の当たりにした先生たち。
ブルーミー「テレポートした……?」
デミ「そういえば、ルビーには小型カメラをつけてたはず。」
グレース「早速接続しましょう」
そうして、映像がつながる。
????の地下 テレビ軍基地
映像はしばらく暗転していたが、霧が晴れるように周囲が見え始めた。周囲にはルビーのように頭がテレビの人間?がたくさんいる。
タイテレ「おかえり、ルビー:3」
可愛らしい顔文字でルビーを出迎えたのは、100mほどのテレビの巨人。
その声が聞こえたのか、テレビの人間が集まってくる。
サイテレ「どうした?」
ルビー「これを見て!」
ルビーは兵士から奪い取ったタブレットの映像記録を見せた。そして、
サイテレ「これはまずいです。すぐ他部隊に伝達しましょう!>:(」
白衣を着たテレビマンが深刻そうに絵文字を浮かべた。その時、
ラジテレ「ルビー!その頭についてるのはカメラやないか!?」
ルビー「え?ホントだ!やばい。」
その声の直後、カメラがルビーの頭から外され、映像は「camera offline」となってしまった。
米軍基地では困惑することしかできなかった先生たちは、今後について話し合っている。
グレース「一旦退避しろと言われましたね。」
サークル「いや、あのテレビの集団が何者かわからない。信用できない!」
グレース「それに謎の軍隊がなんなのかも知らずに帰るわけにもいきませんよ。」
タヴェル「そうだ、生徒たちに偵察に行ってもらおう。」
ブルーミー「そんな、流石に危険すぎます!熟練の戦闘機部隊すら帰ってきてないのに!」
グレース「では。貴女が行きますか?」
ブルーミー「………!」
ブルーミーは言葉に詰まった。
グレース「オリバー、スカル、偵察に行って来い。」
グレースは2人の生徒を指名した。
オリバー・スカル「わかりました。」
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