じんわりとした空気に違和感を覚え目を覚ました
「そうだここはホテルの部屋だ」
時刻は12時を周り1時近く未だ兄は寝息をたてて寝ている。
窓からは儚い白い夏水仙が庭に埋まっているのが見える
何故枯れた花をそのままにしてどうしているのだろうか
アメニティグッズで歯ブラシがあったのでピンクの歯ブラシを使った。
ぶかぶかのお下がりのパジャマを着替えチェックインの準備をした兄は未だ起きない。
薄い眉毛がいつもよりも肌が赤らみをひいていて際立って見えた
口唇が乾燥して皮が浮き上がってる
麗は息をしていなかった。
理解した同時の瞬間に息が詰まったように出来なくなって藻掻く用にして床に這う
這ってでもフロントに電話をして救急車を呼ばないと麗は助からない
助けたい
早くフロント嬢へ
受話器を取って耳に当てると忘れられないあいつの声が聞こえた。
ダンボールの男だ
震えが止まらない声が受話器からではなく背後からする
数秒後頭に衝撃が走りパチッバチと瞼が眩いた頭皮が引っ張られて髪が抜けてしまいそうだ
痙攣が止まらずそのまま男に両腕を掴まれ引きずられて行ってしまう
直接的に神経等にダメージが入り内蔵に痛みがある
同時に吐き気を堪えている状態だ
そのまま意識に溺れて沈んだ。
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