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さらに数週間後。
医師「状態は安定していますね。ただ、まだ無理はしないでください」
「はい」
診察室を出たあと、らんが聞く。
らん「今日、どうだった?」
「少し良くなってるって」
らん「そっか」
「……練習、始めてもいいかな」
らん「医師から許可は?」
「軽いものならって」
らん「じゃあ、ゆっくりな」
その日の夜。
久しぶりに、いるまはマイクの前に立った。
イヤモニは使わない。
まずは小さな声で確認する。
「……あ」
自分の声が、ちゃんと聞こえる。
「……聞こえる」
思わず笑った。
その瞬間、後ろから声がする。
なつ「いるま!」
「……!」
振り返る。
なつ「どう?」
「……聞こえた」
すち「よかった、!」
みこと「じゃあ今日はここまで!」
「え、もう?」
らん「調子に乗らない」
「……はいはい」
みんなが笑う。
まだ完全に元通りじゃない。
それでも――
いるまの「戻りたい」は、「戻れるかもしれない」に変わり始めていた。
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#とぅるりぷ
しらす☀️💛🎀🩵
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コメント
3件
kさん、第15話「戻る準備」、拝読しました🌷 「戻りたい」じゃなくて「戻れるかもしれない」に変わった一文、とても胸にきました。久しぶりにマイクの前に立っているまさんと、それを温かく見守るメンバーの距離感が、すごく自然で優しかったです。まだ完全じゃないけど、確かに前に進んでいる――そんな空気が伝わってくるエピソードでした。