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「あけおめ!」
2024年 1月1日 0時。
学校ですれ違ったことしかなく、名前を知ってるくらいの顔もよく分からないそんな貴方からDMが来た…。
2024年元旦。私の名前はみほ。私は毎年恒例の0時にあけおめLINEを友達に送っていた。
「あけおめ!」
すると、友達は私の送ったメッセージにすぐに気づき既読をつけてくれた。
「あけおめー!今年もよろしくね!」
友達から返ってきたメッセージにはそんな文字が並べられていた。沢山の友達からLINEの返信が返ってくる度に1人、また1人⋯とあけおめLINEが送られてきた。
「あけおめLINE毎年のように色んな人からきたり自分から送ったりしてるけど中々大変なんだよなぁ。」私は今年もそんなことを思いながらLINEを返していた。
あけおめLINEの通知がやっと落ち着いてきて通知音の鳴る回数も減ってきた頃、ピコンッ!と通知音を部屋に鳴り響かせながら、Instagram 1件の通知 と記載されたお知らせが画面に表示された。
「誰だろう、もう皆には返したし新しい人かな?」そんな思いで私は携帯の画面をのぞき、Instagramのアプリを起動した。
そこには、DMのマークのところに1と書かれていた。
「インスタのDMで送ってくる人いるんだ。なかなか珍しいな」と思いながらDMを開いた。
「あけおめ!」
そこには話したことのない、仲良くもない男子の先輩「とうま」からのDMが送られてきていた。
「ん?この先輩よく分かんないし、仲良くもないのになんで急にあけおめのDMなんて送ってきたんだろう。」当時私は心の中は疑問でいっぱいだった。
「相手は先輩だし、いくら仲良くなくても無視するのは良くないよな。」と思いつつ、キーボードを開き丁寧な言葉使いでDMを返した。
しかし、その時は特に何も思わなかったのだが後々思い返してみれば、喋ったことすらない人なのになんで急にDMを送ってきたのか気になりすぎてしまい、私は再びDMを送ってみた。
「急にごめんなさい!なんであけおめって送ってくれたんですか??」
私はもしかして私のこと…。なんて調子に乗った期待をしてしまっていた、
ー数分後ー
また私の携帯が通知音を部屋に鳴り響かせた。
先輩からのDMが返ってきたのかと思い画面を開いた。
先輩「今、ストーリーにいいねしてくれた人全員にあけおめってDM送ってた!」
あぁ。なんて私は馬鹿なのだろう。こんな小さなことで期待をしてしまっていた。しかもまだ話したことすらない人で、顔もよく分からない人同士なのに。
私「そうなんですね!」
と何事もなかったことのように私はDMを返した。
その時、後からあんなことになってしまうなんて私は想像もしていなかった…。
2話へ続く…。