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立花彩。大学1年生になりました

「ねぇどうしたの?」

「何か困ってるの?」

「いえ、特に無いです」

「いやいや、明らかに困ってるよね笑」

大学の道に迷っていた私に男性二人が話しかけてきた

「俺達3年だから頼ってよ」

「ありがとうございます。でも、大丈夫です」

「じゃあさ、これも何かの縁ってことでお茶どう?」

「良いお店、知ってるんだ」

「ごめんなさい。時間が無いので」

中々しぶといナンパをされた。でも、何回目かで慣れていたのもあり、あと少しで引いてくれるだろう。と油断していた。

「ねぇそんな堅いこと言わずにさぁ」

(グイッ)

「痛いっ」

腕を捕まれた、痛い。初めてのことで驚いた

「今までのナンパは簡単に引いたかも知んないけど、俺らは頷いてくれるまで離さないから」

怖い 何で

どうしたらいいの?

…上杉君!!

「オイッ!」

(グイッ)

「っ何すんだよ」

「おっ何々?1年?」

上杉君!来てくれたんだ

サッと男性から私の腕を離して自分の後ろに隠してくれる上杉君

「遅くなってごめん」

「…っううん!来てくれてありがとう」

泣きそうなのを堪えながらなんとか答える

「何?彼氏君~?」

「…だったらなんですか」

上杉君が相手を睨み付ける

「邪魔なんだけど?退いてくんないと、痛い目見てもらうよ?」

「2対1じゃ、結果は分かるでしょ?」

「無駄な争いはしたくないんだよね~」

「…じゃあ、俺の彼女に手を出さないで貰えます?」

「あ”あ?!」

「痛い目みたいんだね」

!上杉君っ

焦る私と違って上杉君は落ち着いていて喧嘩を止めようとする私を制し、

「大丈夫だから」

と言った

上杉君は細身だ。相手はガタイが良い。駄目だよ!

「オラッ」

相手が殴りかかってきた

もう駄目だ

そう思っていたら

「グアッ」

次の瞬間相手のうめき声が聞こえた

パッパと二人を倒してしまった

びっくり

「……えっと、上杉君が運動出来るのは知ってたけど、こんなに強かったんだね喧嘩」

「…第一声がそれかよ…怖かったとかじゃ無くて」

「うん、だって体格差あったし…」

「あれ、考えて攻撃してこなかったから、手当たり次第の攻撃はかわしやすいんだ」

「…へぇ~」

「そんな事より、大丈夫?」

「あっうん、助けてくれてありがとう」

「いや、本当に遅くなってごめん」

そういう上杉君の額には汗が滲んでいた

「…走ってきてくれたの?」

「?当たり前だろ」

「ふふっ」

「何、どうしたの?」

「好きだなって思って」

「……ありがとう」

「こちらこそ助けてくれてありがとう!」


ーーーーーーー


「俺らいつまでこうしてたら良いんだ?」

「…今出ていったら雰囲気壊すでしょ」

「……まぁ上杉1人でどうにかなる相手で良かったよ」

「ヤバかったら流石に出ていった方が良いからね」

「…ねぇもうよくない?立花も安心したっぽいしさ」

「上杉が良いかは分からないだろ?」

「やけに慎重だね」

「だって、やっぱり邪魔されたく無いだろ?」

「そうだね」

「えーもうお腹すいたよ!いつ行ったって同じだよ」

「七鬼!お前は待つってことが出来ないのか?!」

「だって会うの久しぶりだし」

「確かにそうだが…」

「七鬼も若武も落ち着いて、もう少し待とう?」

「小塚の言うとおりだ。落ち着こう」

「分かったよ」


ーーーーーーー


「あっ若武達待たせてたんだった!」

「そうなの?急がないと!」

「急ぐほど遠くにいる訳じゃない。あそこ」

「?…あっホントだ!」

「俺があそこに置いてきたから、大人しく待ってんだろ」

「もうっ、早く言ってくれたら良かったのに!待たせちゃ駄目じゃない」

背伸びして軽く小突く

「ごめんって…じゃ行こうぜ」

「うん!」


ーーーーーーー


「今のいいな~」

「あはは…」

あの二人周囲からの視線に気づいてないんだろうな…。

なら、あのまま気付かない方が良いな。気づいたら真っ赤になって静かになるだろうから笑


ーーーーーーー


まだ、『学内1のカップル』と呼ばれるていないころの話だ

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