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狐🦊もどき君<Part2>
主のMです。
インハイ全国大会から書きます。どんな感じなのかは分からないので、主である俺の想像で書かせて頂きますm(*_ _)m
初めて読まれる方は<Part1>を見て下さい
それでは本編ヘ∠( ˙-˙ )/Go
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《Ep,1 全国》
東京体育館に黒く長い髪を靡(なび)かせた小柄な少年が1人立っていた。
摩浪『(全国か、若利さんと試合したい)』
赤木「摩浪ー?大丈夫か?」
摩浪『はい 大丈夫です』
赤木「緊張してきたか?」
摩浪『いいえ、若利さんと試合したいなって』
赤木「相変わらずウシワカ好きやなー」
摩浪『俺の師匠みたいな方ですから』
後ろから話しかけてきたのは、稲荷崎3年の赤木路成彼は稲荷崎バレー部のリベロ。
赤木「それもそうやな、でも、今は目の前の相手に集中せんと」
摩浪『はい、そうですね』
宮侑「にしたって、摩浪は余裕やな〜」
さらに話しかけてきたのは2年宮侑。
高校NO.1セッターと呼ばれる。彼のセットアップは自他共に認めるほどの実力だ。
摩浪『どこがです?』
宮侑「ウシワカと試合したいて言うたやん 白鳥沢との試合はもうちっと先やで」
摩浪『確かにそうですけど』
宮侑「俺らが勝ち続けることの証明みたいやん」
摩浪『本当ですね、でも、何だろ、、、、』
『負けるって考えるより全然良いですよ』
赤木「せやな、さて、そろそろ行くで」
試合開始5分前、東京体育館に響くのは稲荷崎応援団の演奏。様々な楽器が奏でる音は、他の応援団を圧倒する。
摩浪『(やっぱデケー音だな、耳が痛てぇ)』
北「大丈夫か?やっぱ動画で聞くんとは違うやろ?」
彼は北信介、稲荷崎の主将だ。
摩浪『我慢しますよ、このくらい』
北「それでも辛くなったら、耳を塞ぐんや」
摩浪『はい』
北「練習で出来とることなら?」
摩浪『緊張なんてしない』
北「覚えとったな、偉いで」
そう言うと彼は摩浪の頭を優しく撫でた。
摩浪『ありがとうございます』
北「おん “一緒に”頑張ろうな」
摩浪『はい』
第1試合開始 サーバーは摩浪
摩浪「(相手を崩す)」
ピーッと笛の音が鳴った。
摩浪はボールを上げ高く飛びボールを力一杯打つ
バコンッという音と共に相手コートに入った
摩浪『よし』
次の瞬間、会場中から歓声が上がった
宮治「ナイスサーブ」
摩浪『ありがとうございます』
彼は宮治。宮侑とは双子で高校バレー界最強ツインズと称される、稲荷崎2年のWS。
背後から「もういっぽーん!!」と声が聞こえる。その応援に答えるように、摩浪はまたも強烈なスパイクサーブを相手コートに打ち込む。
相手は動けず、2度目のノータッチサービスエースを決めた。
宮侑「ナイッサー!」
摩浪『✌︎( ˙-˙ )』
こんなやり取りを何繰り返し、7ー0になった。
宮侑「嘘やろ、サービスエース7点て、、、、」
宮治「こんまま試合終わるんやないか?」
摩浪、8回目のサーブ。
威力もスピードも変わらない、強烈なサーブ。
相手リベロは辛うじて、レシーブに成功。
しかしボールは稲荷崎コートへ………
赤木「チャンスボール!」
赤木の声が響き、侑への綺麗なAパス。
摩浪『(かっこよ)』
そして侑のトスから、治のスパイクが炸裂……
双子速攻が決まった。
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試合終盤、24ー16 稲荷崎のマッチポイント
相手サーブ ボッという音と共にボールは稲荷崎コートへ
赤木「オーライ!」
また聞こえた、赤木の声。
さあ、侑は誰へボールをあげる?
宮侑「摩浪!」
摩浪『はい』
またもバコンッという音を立て、ボールは相手コートに落ち、稲荷崎が勝利。
宮侑「ナイスキー!」
摩浪『ナイストス』
全国舞台の初日、稲荷崎は大きな点差を付けて勝利