青side
僕の彼女は、多分僕を好きじゃない。
もう僕の名前すら覚えてないんじゃないかな。
同棲してるのに、ご飯も一緒に食べてくれない。
最後に名前呼んでくれたのいつだっけ、
青「黄くん、どこ行くの?」
また無視。何も言わずに家から出て行く黄くん。
追いかけたいけど、最近体調悪くて、、
家を出ようとすると苦しくなるんだ。
今日も帰りが遅いのかな、黄くん。
帰ってこないかもな、違う男の家だったらどうしよう。
僕はひたすら待った。
深夜まで、黄くんの帰りを、
扉が開く音と、同時に2人の声がする。
1人は黄くんの声。もう1人は知らない男の声。
男は楽しそうにぺちゃくちゃと喋っている。
ああ、ついに浮気かぁ、黄くん酷いなぁ、w
僕のこと放ってたのもやっぱりそれが理由か、
部屋に入ってきた2人。なんでッ?
ここ僕の部屋なのにッ、
僕は咄嗟に隠れる。
黄「桃くん、好き、ッ」
そう言う黄くんはなぜかとても辛そうに見えた。
もしかして無理矢理付き合わされてる!?
桃とかいう奴、許さんぞ。
桃「黄、俺も好き。でも青は?いいのか?」
黄「、、、うん。もういいの」
何勝手に決めてんの?、
僕黄くんの彼氏だよね!?せめて、、
せめて別れてからやってよッ、僕のこと振ってよッ
黄「忘れたいの、」
勝手に忘れられてしまう僕。
そんな僕に気づきもしないで、唇を重ねる2人。
いやらしいリップ音。
本当なら黄くんの唇は僕のものなのに、
心が締め付けられた。
2人はベットに移動して、ついに身体を重ねようとする。
僕は見ていられない、と思ったが身体が硬直して動かない。
桃「挿れるね」
黄くんは、何も言わず手で目を伏せている。
今なら許すよ?黄くん、いやって、やめてって、言ってよッッ、
でも、黄くんの反応は予想外で、指の隙間から見える目には涙が溜まっていた。
それに気づいた男は、すぐに抱きしめる。
黄「ごめんなさいッ、」
ひたすら謝る黄くん。
正直ぼくは黄くんのないている理由が分からない。
だって、無視するぐらい僕はどうでもいいんでしょ?
名前を忘れちゃうぐらい嫌いなんでしょ?
なんで、、泣いてるのッ?
黄「あ、おちゃ、んッ」
久しぶりに彼女の口から僕の名前が。
男は無理矢理行為をするということはなく、悲しそうな顔で黄くんを見つめている。
本当にどうしちゃったんだろ、
あの日から、数ヶ月。
一度もあの男は来ていない。
あの男が帰った後、黄くんはまだ僕に脈があるのだと思ってアピールしてみたけど、効果なし。今までと同じ様に無視されるだけ。
黄くん、また帰りが遅い。
あいつ来るのかなぁ、
そんな僕の予想は的中。
ガチャリとドアが開いて、あの人同じ様にまた僕の部屋にくる。
僕もあの日と同じように隠れる。
前と違うところは、荷物がいっぱい!
、、、あれ?全部僕が好きなお酒だ。
うわ、酒の趣味まで被んのかよ。
花束?も持ってる。しかも茎?とかあんま分かんないけど演技悪い系のお花ばっかだぞー、
2人は僕のベットにお花や酒を置く。
何、机替わりにしてんだ、って思ったけど何やら宅飲みとかの雰囲気とは違う。
しんみりした空気の中黄くんが口を開く。
黄「青ちゃんが亡くなっちゃってから1年経ったね」
コメント
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こ う い う 系 好 き 🥹 ♡