今回、初めての読み切りを作りました!
面白いか分かりませんが見てくれると嬉しいです!!
ミステリアスな内容かも?
⚠️死ネタ
⚠️太中
⚠️キャラ崩壊
⚠️悲しい
地雷の方は見ない事をお勧めします
では、本編へどうぞ!
夜の街を歩く。
街灯に照らされる。
夜の街は物音一つ無い。
自分の足音だけが響く。
数十分、歩き続ける。
ある場所に着くと足を止める。
背中を合わせる。
目を閉じて独り言を呟く。
それが日常。
太宰「今日もね、入水をしたんだ」
太宰「でも、敦くんが来て失敗した」
太宰「《しっかりして下さい!》って」
太宰「敦くんに怒られてしまったよ」
太宰「今日も死ねなかった」
太宰「探偵社に遅刻して行ったら」
太宰「国木田くんに《また遅刻か!》」
太宰「って怒鳴られた笑」
太宰「朝から元気だよねぇ〜」
太宰「乱歩さんがね」
太宰「また難事件を解決したのだよ」
太宰「凄いよね、本当に」
太宰「ご近所さんがお菓子をくれてね」
太宰「それが探偵社内で好評でねぇ」
太宰「私も食べてみたけど」
太宰「とても美味しかったよ」
太宰「君もきっと気に入る」
太宰「あ、そうだ」
太宰「今日、街を歩いていたらね」
太宰「ワインを見つけたのだよ」
太宰「それも君が欲しがってたやつ」
太宰「仕方ないから買ってあげたよ」
そう言ってワインを取り出す。
太宰「どうだい?」
太宰「嬉しいかい?」
返答はない。
太宰「今日は色々運が良かったのだよ」
太宰「包帯はセールだったし」
太宰「悪夢は見なかったし」
太宰「仕事も少なかった」
太宰「今日はとても良い日だったよ」
太宰「死ねたらもっと良い日だったのに」
太宰「次は何の◯殺をしようかな」
太宰「首吊りは苦しいから嫌だし」
太宰「入水も飽きた」
太宰「毒キノコだって失敗したし」
太宰「どうしようかなぁ」
太宰「どうして私って死ねないのだろう」
太宰「…ねぇ」
太宰「私、良い人間になれてる?」
太宰「君の望んだ様な人間になれてる?」
太宰「私は感情というものが分からない」
太宰「悲しい、嬉しい、苦しい、つらい」
太宰「何も分からないんだ」
太宰「君が居なくなってから尚更ね」
木が騒めく。
水面が月に照らされている。
静かに口を開いた。
太宰「…何で君は私に」
太宰「【生きろ】って言ったの?」
太宰「私が死にたいって知ってる癖に」
太宰「君って無責任で残酷だね、」
太宰「私もそっちへ行っては駄目かい?」
返答はない。
優しい風が太宰の髪を揺らす。
太宰「…..」
太宰「何か言っておくれよ」
それでも返答はない。
太宰「…君って本当に残酷」
太宰「私は未だにあの光景が」
太宰「脳裏から離れないよ」
太宰「昨日の様に感じる」
_記憶
太宰「何でーーを使ったんだ!」
ーー「使わないとみんなが死ぬ」
ーー「何百人の命と俺の命」
ーー「どっちが大事か分かるだろ」
太宰「でもッ」
ーー「これしか方法が無かったんだ」
太宰「くッ…」
太宰『血が止まらないッ』
ーー「なぁ、太宰」
ーー「最期に、言いたい事がある」
太宰「最期なんて、辞めてくれッ」
太宰『嫌だッ』
太宰「未だ助かるかもしれないッ」
太宰『またあの時みたいにッ』
太宰「いや、きっと助かるッ」
太宰『お願いだから居なくならないで』
太宰「だからそんな風にッ」
ーー「聞いてくれ、太宰」
太宰「…..」
ーー「【生きろ】」
太宰「えッ…?」
ーー「俺の分まで生きろ」
ーー「そして幸せになれ」
太宰「そんなの無理だッ」
太宰「君のいない世界でなんてッ」
太宰「生きれる気がしないッ」
太宰「いや、生きたくないッ」
太宰「君のいない世界なんて地獄だッ」
太宰「君がいないで幸せになんて」
太宰「なれっこないッ」
太宰「私は生きれないッ」
ーー「お前なら、大丈夫だ」
太宰「何故そんな事が言える!?」
ーー「俺はお前のーー、だからだ」
太宰「ッ」
ーー「お前なら、大丈夫だ」
ーー「お前、には、仲間が居るだろ」
太宰「探偵社は私の居場所であり」
太宰「私の仲間だ!」
太宰「でも、君とは違うんだッ」
太宰「君は特別なんだッ」
太宰「ポロッ」
ーー「泣かないで、くれ」
太宰「私のせいだッ」
ーー「太宰」
太宰「作戦を誤ったッ」
太宰「ちゃんと予測をしていればッ」
太宰「私のせいでッ!」
ーー「太宰!」
太宰「!」
ーー「お前の、せいじゃない」
ーー「お前は、何も、悪くない」
太宰「でもッ」
ーー「太宰」
太宰「…..」
ーー「自分を、責めないで、くれ」
ーー「お前は何も、悪くないんだ」
太宰「…..」
ーー「最期くらい、笑って、くれ」
太宰「…分かったッ」
ーー「ありがとな」
ーー「…ごめんな、一緒に、居れなくて」
太宰の頬に手を添える。
ーー「お前の、気持ちを疎かにした」
ーー「俺は、お前のーー失格、だ」
ーー「本当に、ごめん」
太宰「そんな事ッ」
ーー「俺はお前の、おかげで生きれた」
ーー「お前のおかげで幸せになれたんだ」
ーー「ありがと、な」
太宰「…こちらこそありがとう」
ーー「一緒に、暮らし、たかったな」
太宰「…うん」
ーー「一緒に、もっと笑い、たかったな」
太宰「…うん」
ーー「一緒、に幸せ、になりたかったな」
太宰「…うんッ」
ーー「お前は、幸せ、だった、か?」
太宰「幸せに決まっているだろう…!」
ーー「その言葉、が聞け、て良かった笑」
ーー「本当、に、ありが、とな」
太宰「…..」
ーー「お前は、このまま光の人間で居ろ」
ーー「沢山の人を助け、救い、導け」
ーー「そして、良い、人間に、なれ」
ーー「…寿命が尽きるまで生きろ」
太宰「…うんッ」
ーー「なぁ、太宰」
ーー「俺の分、まで生きて、くれるか?」
太宰「…うんッ」
ーー「そうか、…安心して、逝けるな笑」
ーー「頑張っ、て生き、ろ、よ」
太宰「…うんッ」
ーー「愛ーーー、ニコッ」
太宰「…私も愛ーーーッ」
ーー「ニコッ…」
添えられていた手が地面へ落ちる。
体が冷たくなっていくのを感じた。
ただ寝ている様な気がした。
でも体に触れると氷の様に冷たかった。
太宰「ッポロッ」
太宰「ーーッ」
太宰「昔の事を思い出してしまったよ」
太宰「…私も」
太宰「一緒に暮らしたかったし」
太宰「一緒に笑いたかったし」
太宰「一緒に泣きたかったし」
太宰「一緒に幸せになりたかったな」
太宰「もう叶わない願いだけどね」
太宰「ねぇ、ーー」
太宰「聞こえてないと思うから言うね」
太宰「私ねずっと昔から」
太宰「君の事が好きだったんだ」
太宰「一目惚れ、ってやつかな」
太宰「初めて会った時から好きだった」
太宰「私はもう人生の最期まで」
太宰「好きな人はつくらないよ」
太宰「そう決めてるんだ」
太宰「私の好きな人はーーだけで良い」
太宰「ねぇ、ーー」
太宰「何で愛ーーーなんて」
太宰「最期に言ったの?」
太宰「…もっと早く」
太宰「その言葉を聞きたかったなぁポロッ」
時計を見ると日付が変わっていた。
太宰「…もうこんな時間なんだね」
太宰「君と居ると時間が経つのが早い」
太宰「探偵社の朝は早いからね」
太宰「もうそろそろ寝ないと」
太宰「ワイン此処に置いておくね」
太宰「飲みすぎない様にね」
太宰「…また来るよ」
反対を向き歩き出した。
ふと、振り返ると一つの墓がある。
【C.Nakahara】と書いてある。
墓の前に一つの花が置いてある。
ゼフィランサス。
とても美しい色だった。
又前を向き歩き始める。
背後の方で
誰かが風に乗って笑った様に感じた。
花言葉
ゼフィランサス=汚れなき愛
どうでしたか?
面白かったですかね?w
一回、保存する前にアプリが消えちゃって内容が白紙になったので一回目より内容があんまり納得いって無いんですよね…。
花は中也の異能力の「汚れちまった悲しみに」に沿って考えました!
頑張ったので沢山の❤️とコメント
お願いします!!
では、またね!
コメント
26件
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ😭薄々気づいたけど…中也がぁ〜悲しいよ 悲しくても美しいこんな素敵な作品を作れるなんて凄すぎ!神作しかないよ また泣かせられたよ。感動する作品をどうやったら作れるの?本気の天才👏🎓✨ 主の語彙力下さいよ〜
あぁもう凄い泣いた、愛の次の言葉は分かるんですけど、他の気になる言葉の所が、 もう語彙力ありすぎじゃありませんか!?最高でした、
うんぎぉあぁぃまはた、!、!!目着たゃ泣けてくるんだがぁあ