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「うわっ思ったよりも埃っぽいな…
どれだけ放置してたんだ??」
┈┈┈┈┈┈
「…倉庫の掃除ぃ?」
クエストを探して家に帰ると、ぐーたらとソファーでくつろいでいるアクアがいた。
お前はもうすこしこのパーティに貢献をしてくれないものか。
「あぁ、掃除だけでこんなに金が貰えるんだよ。」
「カズマさん、掃除とかできるの…?」
「うるさいな!!!掃除くらいできるわ!!!」
「それにしても、少し怪しくないか??」
横にいるダクネスがすこし不安げに言った。
「倉庫の掃除だけでそこまでの大金はなにかあるんじゃないのか? 」
「その代わりすっっっっごい量のゴミが置いてあるのかもしれませんね…わたしはもっとどーんと爆裂魔法が撃てるようなクエストがいいです!」
「馬鹿なこといってないで、このくらいしか報酬のいいクエストがないんだよ」
「最近強い魔物のクエスト、ないものねぇ」
たしかに、アクアの言う通り最近は前みたいに強いモンスターのクエストが減った気がする。平和なことはいい事だが、めぐみんが常に爆裂魔法を打とうとソワソワしていることは問題だ。
「とりあえず、明日の朝に行くから準備しておけよ」
┈┈┈┈┈┈┈次の日
「あら?意外とそこまで汚くはないわね」
「こんなものちゃっちゃと終わらせてしまいましょう!」
「おいお前ら、そこ突っ立ってないではやく片付けろ。」
例のクエストの倉庫に行ってみると、広くはあるがそこまで汚れてはいなかった。
ともかく、箱を開けてクエスト内容に書いているように仕事をこなしていくと…
「なんだこれ?」
やたらキラキラとしている銀色の指輪が1つあった。
「へぇ〜綺麗ね!何でできてるのかしら」
後ろからアクアが覗いてきた。
「こんなものがどうしてここに…」
ふと、触れた瞬間ーー
キュイィィィン!!!
「は??」
指輪が俺の指にすっぽりとハマり、大きな光に包まれた。
指輪が光った瞬間、俺の視界はスっと下がった。服がずるっと落ち、全体的に物がでかくなった気がする。
いや、
俺が小さくなってるのか??
「う…うそだろ……」
「カ、カズマ…?」
「きゃー!!!カズマがちっちゃくなりましたっ!カズマがちっちゃくなりました!!」
「おい!その手をどけろめぐみん!!」
「ふふふふ…ほっぺぷにぷになんですけどぉ〜〜」
「やめろぉおおお!!!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈
ギルドで鑑定をしてもらったところ、この指輪の正体が判明。
『この指輪は、持ち主の成長を止めて過去の肉体に戻す力がある呪いの指輪』