コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
n番煎じの体調不良ネタです。
「ん゙……ふぁ…」
軽快な音楽が流れる、スマホのアラームで目を覚ます。
今日はないこはうすで会議があるため、二度寝はしたくても出来ないようだ。
重い身体を動かし、ベッドから出ようとする。
と、クラッと視界が横転した。
微かに頭痛もする気がする。
スマホで天気を確認する。
どうやら、低気圧にやられたようだ。
食欲はあるので朝食をささっと済ます。
「ん〜……頭痛薬どこ……いぶ…、」
作業用デスクをガサゴソと探す。
資料に隠れていた薬をとりあえず服用する。
会議までに治ってくれれば問題はない。
「「「「「ううううぇるかむとぅーざないこはーうす!!!!」」」」」
いつものテンプレを口にし、入ってきたのはいれいすメンバー。
今日もうるさい。
「ないこ、今日偏頭痛大丈夫そ?気圧低かったし、」
入ってくるなり、俺の心配をしてくれたのは、アニキこと悠佑。
安定のスパダリ味。
「うん、大丈夫。ありがと。」
実際には、まだ治っていないが心配はかけたくないので嘘をついた。ごめん、アニキと心の中で謝っておく。
「はいはい、 早く会議始めるよー」
俺の声でみんながテーブル周りに集まる。
「今日は………」
メンバーの顔が真剣になる。
いっつもこんくらい静かにしてくれたらなぁ……
「……ッ」
会議が始まって1時間後くらい。
頭痛がひどくなってきた。
視界もクラクラする。
何で今日に限って厄介なんだ……
「ないくん?顔色悪いけど…大丈夫?」
隣に座っているりうらがのぞき込んでくる。
「うん、大丈夫……ちょっと、トイレ行ってくるね、!」
とりあえず、薬を飲むために席を外す。
立ち上がった瞬間、目の前が真っ暗になり、倒れそうになるのを持ちこたえる。
メンバーにばれないよう、少しだけ壁により掛かり、部屋へ向かう。
「…ッはぁ……ぅ゙……っ」
……ッ、ちゃんとやばいかもしれない。
頭痛が悪化している。 頭ガンガンする……
しかも、さっきから熱っぽい感じもする。
2階の部屋へ向かう階段にさしかかろうとしたとき。
視界が大きく横転した。
やば、と思った頃にはもう遅く、意識はすぅーっと遠のいていった。
「ん゙……ぅ……」
目を覚ますと、目の前にはカラフルな頭。
俺はベッドに寝かされている。
周りには医療用品が。
この様子から察するに、看病されたようだ。
「ごめ、」
「うわー!!よかったぁ!!!」
ごめん、と言おうとすると勢いよくいむが抱きついてきた。
「へ、」
「もー!びっくりしたんやから!!!」
「ほんとにびっくりした!!!!」
続いてしょうちゃんとりうらが抱きついてくる。
「ほんま、もっと頼ってや……」
まろがあきれたように、けど安心したように言う。
「せやで?俺らそんなに頼りないか?」
まろに続けてアニキが言う。
「……ごめん」
「「「「「ないくん/ないちゃん/ないこ!!!」」」」」
俺が謝ると、みんなが一斉に名前を呼ぶ。
驚いて、びくっと肩がはねる。
「そう言うときは、ありがとう、でしょ?」
いむが優しく笑う。
「うん、……ありがとう」
やっぱり、いれいすメンバーは俺にはもったいないくらいだ。
「ちなみにないこ、いつくらいから体調悪かったん?」
まろが聞いてくる。
「えーと……朝から…」
歯切れ悪く言うと、
「はぁ!?そんならいってや!」
まろが大きな声を上げる。
だって……会議あったんだもん……
「ないちゃん、もっと自分のこと大事にせえよ?」
「そうだよ!たまにはわがまま言っていいんだよ!?」
いむしょーが口をそろえる。
「ん、 そだね。じゃあ今日は…甘えても、 良い?」
冗談交じりで、聞く。
ちょっと、ぶりっ子したりした。
「「「「「もちろん!!!!」」」」」
その日はめちゃめちゃ甘やかされたないこたんであった。