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目が覚める。
『・・・』
『・・・』
花咲さんがいた。
そして、
『うぅっ…』
琥珀さんと茜さんが泣いている。
『可哀想に、泣いてんぞ〜』
『ごめんなさい…』
花咲さんが、ジト目で見てくる。
『アタシにじゃなくて、2人に言った方がいいよ?』
『……ごめんなさい、』
2人に、心配かけちゃったかな。
『んで、結構ヤバかったんだって?めちゃつよだったって聞いたけど、』
本当に、強かったな…
『はい…』
なぜ、去っていったのかがわからない。
確実に殺されるはずだった。
なのに、その間の記憶がない。
『他を見てくるから、怪我、治るまで大人しくしててね〜』
『はい…』
花咲さんが行ってしまった。
『ごめんな…』
琥珀さんと、茜さんの頭を撫でる。
『甘ちゃんが無事なら大丈夫だよ…』
大丈夫ではなさそうだ。
ほとんどの傷は、それほど酷くはない。
でも、両足はかなり痛む。
治るのに、歩けるようになるのにどれくらいかかるだろうか。
移動は松葉杖を使って何とか歩いて、
1日、ベッドの上で寝転がっていた。