_運動会_
私の学校は 運動会がほかの学校よりもはやく 、5月に運動会がある。
「はぁ … 今年も … か ,,」
私は陸上に通っている。
他の人よりも一段と足が速く、小学生の時はぶっちぎりで1位だった 。
そして 必ずリレーだった 。
隣のクラスは何も習っていないのに 足が速い人ばかり 。
その才能を少し妬みつつ 今日も陸上を 頑張る 。
でも もう限界だ 。
なんで … 私はこんなにも努力をしているのに 。
なんで ? 私には才能がないの?
隣のクラスの子は お金持ちなのに 、
隣のクラスの子は 足が早いのに ……
隣のクラスの子は 勉強ができないのに 、
なーんてことを考えていると もう外は真っ暗 。
家に帰り 学校の課題を終わらせていた 。
お母さんの呼ぶ声がする 。
「 ご飯よ 。」
私はこの声が怖くて仕方がない
どうせ他の習い事の文句とか 陸上の文句しか言ってこない 。
それならもう … いっその事死んでやりたい。
どうせ実行できないけどね、笑
そして私は1階へ降りる
「 …いただきます」
そう呟いて 目の前のモノを食べる 。
「 あんたねぇ … 最近たるんでんじゃ無いの?しかも足も遅くなってるし…お小遣いも求めすぎよ。才能ないわよね、あんた 。」
「…は、?」
そう言い 私は食器を机に叩きつけた 。
「私だって努力してんだよ…」
お母さんは 初めて反抗されたからか 言葉が出ていなかった 。
そうして母が次に呟いた言葉は
「 産まなきゃ良かったわ 。痛い思いして産んだのよ?笑 才能くらい持ちなさいよ」
こう言われて私はもう限界だった 。
涙が止まらなかった 、 息もしずらかった
「才能くらい持って 私を楽にさせて」
……、 もうこんな家嫌い 。
と思った矢先 お母さんが 食器をなげつけてきた 。
運悪くガラスの容器だったので 割れて…
そこからの記憶は無い 。
……とにかく こんな家から離れたい 一心だった 。
ガラスが足に刺さっていても走った 。
とても痛かった 。
途中で意識が無くなった 。
そして気づいたら 病院だった 。
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