テラーノベル
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ニョントリ
⚠首絞め描写有り⚠
「やっ…まっ、ひょッ、ん!! 」
俺の前で、苦しそうにもがきながら、必死に俺の腕を掴むスンリ。
元はと言えばお前が悪いんだよ、スンリ。
今日のスンリは、DJで呼ばれているとか言ってクラブに行った。
俺、前に言ったのに。
クラブはお前を狙う女や男が沢山いるんだから行くな、と。
でもあいつはへらへらしながら
「心配しすぎだよヒョン。それに、俺だって自分の身くらいは自分で守れるよ。」
とか言った。
体格がどうとか、柔術がどうとか言ってたけど、セックスのとき俺に組み敷かれて動けなくなる程度のお前に何ができると言うのか。
それでもあいつは、なにかと理由をつけてクラブに行く。
しかも今日は、俺が危惧していたことが起こりかけたらしい。
家に帰ってきたスンリからは、やけに甘い香水の香りと、酒の匂いがした。
「ひょ〜ぉん。ただいまぁ。」
腑抜けた声で言うスンリ。
足取りはおぼつかないようだ。
「おいスンリ。何酔っ払ってんの。酒臭い。」
「ん〜?あぁ、ちょっと飲まされちゃったぁ。」
飲まされた??
やはり自分の身を守れていない。
その上、飲まされたにも関わらず俺に連絡のひとつも寄越さなかったのかこいつは。
「でも、俺連絡先も断ったし、もちろんキスもしてないよ。」
だとしてもだ。
俺のスンリが、ここまで酔った姿を周囲に晒したなんて許せない。
てかお前ジャケット着て行ってたよね。脱がされてるじゃん。 なんなの?
俺は、スンリを壁際に追い詰めた。
俺に追い詰められたスンリは、少し酔いが覚めたのか、酷く驚いた顔でこちらを見た。
「ヒョン…?」
許せなかった。
俺の気持ちを、不安を、心配を無視するこいつが。
間抜け面して俺を見つめてくる、その瞳が。
「やっ…まっ、ひょッ、ん!!」
なんで、なんで?
なんで俺、ヒョンに首絞められてんの?
意味わかんない。
だって俺、クラブでなにもされてないもん。
くるしい、こわい。
ヒョンに許しを乞うても、助けを求めても、腕を掴んでも、ヒョンは反応のひとつもしてくれない。
「じよ、んひょん…ッ、まって、」
そろそろほんとにまずい。
本当にはなしてほしい、のに、ひょんはなにもいってくれない。
おれ、きらわれたのかな。
気づいたときには、俺の前に、壁にもたれかかってぜぇはぁと荒い呼吸をするスンリが。
「スンリ。」
スンリを呼んだ。
小刻みに揺れる瞳が俺を捉えた。
そんなスンリの前にしゃがみ、目線を合わせる。
「もうクラブなんて行くな。俺の傍から離れんな。」
頬を撫でながら告げると、スンリは力なく俺に身を預けた。
「ひょん、ごめんなさい。」
スンリの首元には、俺が首を絞めた痕が、赤くはっきりと残っていた。
コメント
1件
ああ、これ、かなり重いですね…。最初から「首絞め」の警告通り、支配と愛情の境界が曖昧な関係性が生々しく描かれていて、読んでいて息苦しくなりました。スンリが「嫌われたのかな」と考えるシーンが特に印象的で、加害者側の論理と被害者の心の動きのズレが痛いほど伝わってきます。この歪んだ関係がどう転がっていくのか、設定の掘り下げ方が気になりますね。