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「愛してるよ」
「俺もだよ」
知らない香水の匂い。僕は知ってる
瞳はいつからか嘘が見えて、光をなくした。汚れた世の中の仕組みが嫌ってくらい見えて、僕の声なんか届かないって知ったのはいつだろう。
夜 22時
「行ってきまーす」
「え、どこ行くの?」
「あれ、言ってなかったっけ。急用」
「そっか、気をつけてね」
前はこんなんじゃなかったのに。
出かけるときは絶対前の日には言ってくれたし夜19時には家にいた。それ以降はずっと僕と二人だったのに、今では急用とか言って知らない匂いつけてくるんだ笑
嘘をつくのも在る時から疲れて、必ず言ってた行ってらっしゃいの「だいすき」も言わなくなった。でも本当は大好きだよ、哀しいのも寂しいのも僕だけでいいから。
何にも負けない若井の笑顔が絶えないことがないように、考えてるんだ。
深夜 1時
ドアが開く音。帰ってきた
「おかえり」
「起きてたんだ」
「寝れなくて」
「もう疲れたからもう寝るね、おやすみ」
どうやって生きていけばいいのだろう。全部がわからなくなる。そういえば前は同じベッドで寝てたね。寝る前に絶対キスしてた。今では目線すら合わせてくれないや、背伸びが得意になって繕うのなんかは朝飯前、笑。でもね、僕はまだまだ大好きだから見つけてほしいんだろうな。
「おはよう」
「おはよ」
「ご飯できてるよ」
「あーごめん、いらない」
「… わかった 」
もう行っちゃった。大人になってもわからないもの、たくさんあった。どうやって息を吸えばいかな?若井。背伸びなんてできなくなっちゃったよ。あれ、僕泣いてる?
目を擦って埋める足りない価値。でも愛してほしいんだ。
「ただいま」
「おかえり。話あるんだけどいい?」
「今じゃなきゃだめなの?それ」
「今がいい、ごめんね」
刺さった棘は二人で食べてた。今は若井に刺さった棘を食べて、哀しいのも寂しいのも僕だけでいいんだ。
「別れよう」
end.
HN 👼❤️🔥
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はるん
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コメント
1件
ああ、これ……胸にくるなあ。愛してるのにすれ違って、気づけば「別れよう」の一言で終わる関係の脆さがリアルすぎて辛い。特に「僕はまだまだ大好きだから見つけてほしい」ってとこ、切なすぎるよ。叶さんの文体、静かで淡々としてるのに感情がじわじわ染みてくるわ。続きが気になるけど、これで完結なのかな……どっちにしろ、読んでよかった。