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「もう、イギリスさん。ドイツさんが可哀想でしょう?」
スーツを脱ぎハンガーにかける。その動作すらも日本は指先まで美しい
『なんのことかな?』
「ほんと貴方は。すーぐそうやってシラをきる」
『はは、なんのことかさっぱりだよ』
その少し困ったような表情が大好きだ
「はぁ。あんまりドイツさんにちょっかいかけないでくださいよ?私、結構彼のこと気に入ってるんです」
…イライラが態度に出そうになるのをグッと堪える
『それを今私の前で言うかい?』
「はい?なにか問題でも?」
『…はぁ。ほんと君ってやつは。シラを切っているのはどっちだい?』
「ふふ、嫉妬したんですか?安心してください、イギリスさんが世界で1番可愛いらしいし魅力的ですよ」
『そんなに揶揄われると酷くしてしまうよ?』
「イギリスさんなら大歓迎です」
私の前でしか見せないこの妖艶な笑顔
『明日はきっと要介護だな』
「そんなこといって。どうせ会社でもするくせにー」
『日本のお気に入りのドイツくんに見られてしまうかもしれないね?笑』
「ちょっとードイツさんが可哀想じゃないですかー」
…本当に日本は私のことが大好きだな。それと同時に、私も相当君に惚れ込んでいる
『まぁ彼のことは忘れて。私だけを見てくれないか? 』
そういって私は日本のネクタイに手をかけた